「色即是空、空即是色」の意味(語源由来・英語訳)
【ことわざ】
色即是空、空即是色
【読み方】
しきそくぜくう、くうそくぜしき
【意味】
この世に存在するすべてのもの、その本質は実体のない仮の姿であるということ。また、その実体のないものが、この世に存在するすべてのものの姿であるということ。
まあ、深い話やけど、物事の本質を知ると、色んなことに対する考え方も変わってくるかもしれへんな。ちょっと考えさせられるわ。
仏教の根本教理「般若心経(はんにゃしんきょう」にある言葉で「色」とは、宇宙のすべての形ある物質のこと。「空」とは、実体がなく空虚であるということ。「即是」とは、二つのものが全く一体不二(いったいふじ)であることを指します。
【英語訳】
All is vanity.(すべては空虚である)
「色即是空、空即是色」の解説
「色即是空、空即是色」っていうのは、仏教の言葉で、すごく有名な「般若心経」っていう経典の中に出てくるんだよ。この言葉はちょっと難しいけど、簡単に言うと「物の形や色っていうのは、それだけじゃ実体がなくて、でもその実体がないものが、色や形として私たちの目の前に現れるんだよ」という意味なんだ。
考え方としてはね、私たちが見てるものや感じるもの全部は、永遠に変わらない、固定されたものじゃなくて、いろんな原因や条件によって変わってくるものなんだよ。だから、全部が「空」という考え方で見ることができるんだ。
この「空」というのは、私たちが思い込んでるような実際の形や色じゃなくて、もっと深い意味での存在のことを言ってるんだよ。
この言葉の前半部分は、「全部が空だから、人が困ったことや間違った考えを持たないようにしよう」という意味。後半部分は、「でも、それぞれのものは、自分の役割を持って、私たちの前に生き生きと現れてる」という、ものごとの存在を認める意味があるんだ。
だから、この言葉は、「ものごとを深く見ると、すべてが空だけど、その空の中にも、ちゃんとした形や色が存在している」という、ちょっと深い考え方を教えてくれるんだよ。
「色即是空、空即是色」の使い方
「色即是空、空即是色」の例文
- 宝くじは当たらなかったが、色即是空、空即是色の世界は楽しみました。
- 所詮(しょせん)この世は色即是空、空即是色、くよくよせずに楽しく生きていきましょう。
- 色即是空、空即是色、社長といっても実体は一個の人間です。
- 人生を達観(たっかん)して、色即是空、空即是色というのもいいですが、頑張ってみるのも悪くないですよ。
まとめ
理論物理学者エルヴィン・シュレーディンガーの「生命とは何か」という本の中で、おもしろい記述がありました。ひとりの人間を最小単位の原子レベルにして世界中の海水に均等に溶けこませて、コップで一杯すくうとその中に100個程度、その人間を形成していた原子が存在する。まさに実体があってない色即是空、空即是色の世界ではないでしょうか。科学の進歩は今後一段と速度を増していくのでしょうが、古来からの宗教観と科学の世界の行き着く先は同じなのかもしれません。
これは、見えるものや感じるもの、すなわち「色」は、本質的には何も実体がない「空」であり、その「空」自体がこの世に存在するもの、すなわち「色」の姿であるという考えを示しているんだ。