【ことわざ】
敷居が高い
【読み方】
しきいがたかい
【意味】
相手に迷惑をかけたり失礼なことをしたりして、その人の家に行きづらくなったり、その人に会いにくくなったりすることの例え。
用例:頼まれたことをまだやっていないので、敷居が高くて、先輩の家に行きづらい。
【語源・由来】
玄関の敷居が高いので、またいで入りにくいという意味から。
「敷居」とは門の内外を区切り,また部屋を仕切るために敷くもので溝やレールをつけて戸・障子・襖(ふすま)などを受ける横木のことを指します。古くは閾(しきみ)といわれました。敷居が一般化するのは、室町時代に書院造(しょいんつくり)が確立し、引き戸が用いられるようになってからです。武家社会の浸透とともに普及しました。
【英語訳】
英語訳は Having a high threshold. という日本語と同じものがありますが、意味は「高級すぎて入りにくい。高すぎて入りにくい。」であり日本語の意味と全く違います。ネイティブには I feel awkward to go to his house.(彼の家には行きにくいね。) とか I felt hesitant to go to his house. (彼の家にいくのに躊躇(ちゅうしょ)した。) といえば日本語の意味合いが通じます。
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「敷居が高い」の使い方
また先生に呼ばれた。
どうしたの。
算数の宿題忘れたからだな。
またなの。職員室の敷居が高くなるね。
「敷居が高い」の例文
- いただいた贈り物のお礼を言い忘れていたので、あの人に会うのは敷居が高い。
- 取引先にお詫びに行かなければいけないのは分かっているが、敷居が高くてなかなか初めの一歩がでない。
- 敷居が高く感じる理由は分かっています。でも越えなければ関係改善はできませんよ。
- ご無沙汰しておりました。敷居を高くしてしまいまして大変失礼しました。
まとめ
同じ表現でも英語と日本語では意味が全く違います。でも最近では日本語でも「敷居が高い」ということばを英語の意味で使っている場合があります。国際化社会の自然の流れでしょう。