「霜を履んで堅氷至る」の意味(出典・語源由来・類義語)
【ことわざ】
霜を履んで堅氷至る
【読み方】
しもをふんでけんぴょういたる
【意味】
何かが起こる時には前兆があるということ。前兆があったら、用心や対策をしっかりして決して怠ってはいけないということ。
ちっちゃい兆候やサインを見逃したり無視したりしてたら、あとでえらいことになるってこっちゃ。ちょっとした変化にも気をつけなあかんって、ほんまにその通りやな。小さなトラブルも放っておいたら、大きな災難につながるってことやね。
【出典】
「易経」
【語源・由来】
霜を踏む季節となると、やがて堅い氷の張る厳冬がやってくるということから。
【類義語】
・堅き氷は霜を踏むより至る
・履霜の戒め
「霜を履んで堅氷至る」の解説
「霜を履んで堅氷至る」というのは、「易経」という古い中国の本に出てくる言葉で、小さな兆しを見逃さないようにしようっていう意味があるんだ。
考えてみてね、秋の終わりごろに朝起きると、地面に白い霜が降りていることがあるでしょ? それがね、冬が近づいてきて、どんどん寒くなっていくと、霜が降りるだけじゃなくて、水たまりに氷が張るくらいまで冷え込むようになるんだ。霜が降りるっていうのは、もっと寒くて厳しい冬が来るっていうサインなんだよ。
この言葉は、日常生活でも大切なことを教えてくれるんだ。たとえば、宿題をちょっとずつためていくと、最後にはいっぱい溜まって、大変なことになっちゃうよね。宿題をちょっとずつためるのが「霜」で、宿題がたくさん溜まって大ピンチになるのが「堅氷」なんだ。だから、最初の小さなサインや問題を見つけたら、すぐに対処しようって教えてくれているんだよ。小さな問題でも、そのままにしておくと、後で大きなトラブルになりかねないから注意しようね。
「霜を履んで堅氷至る」の使い方
「霜を履んで堅氷至る」の例文
- 霜を履んで堅氷至るのごとし前兆はあった。しかし無視をしてしまった。
- 兆候は些細なものかもしれないから見逃さないよう注意しなくてはいけない。霜を履んで堅氷至るから、見逃すと災難に見舞われる。
- 霜を履んで堅氷至るというから、気になることがあったなら用心しておいた方が良い。
- ネズミがいなくなると地震の前触れと聞いたことがある。霜を履んで堅氷至るから、用心するにこしたことはない。
- 急に倒産することはあまりなく、霜を履んで堅氷至るように前兆があったはずだ。
「霜を履んで堅氷至る」の文学作品などの用例
霜を履んで堅氷至る。ああわが邦の危機かくのごとし。わが人民たる者あにその眼孔を東洋の全局面に注がずして可ならんや。(徳富蘇峰の将来の日本より)
これは比喩で、小さな問題のサインを見逃してしまうと、それが大きな問題へと発展する可能性があると警告しているんだね。