【ことわざ】
舌は禍の根
【読み方】
したはわざわいのね
【意味】
ことばはわざわいを招くもと、不用意に発することばやおしゃべりはなるべく慎(つつし)めということ。
【語源・由来】
-
【類義語】
・口は禍の門(くちはわざわいのもん)
・三寸の舌に五尺の身を亡ぼす(さんずんのしたにごしゃくのみをほろぼす)
・禍は口から(わざわいはくちから)
・舌の剣は命を断つ(したのけんはいのちをたつ)
【対義語】
-
【英語訳】
・Out of the mouth comes evil.(口は災いの元)
・More have repented speech than silence.(黙っていたことを後悔する人より、話したことを後悔する人の方が多い)
「舌は禍の根」の使い方

宿題手伝ってもらったの先生にばれちゃった。

舌は禍の根なのよ。健太君しゃべり過ぎよ。

ごめん許して。今度から注意するから。

どうしようかな、何かいいことあるかな。
「舌は禍の根」の例文
- せっかくまとまりかけた話が台無しになってしまった。舌は禍の根、契約の時にうれしさのあまりつまらないことをしゃべり過ぎたな。
- 取引先の社長がおかんむりだそうす。誰が話したかは分かりませんが、変な噂を聞いたそうです。舌は禍の根といいますから、他社に先方の話をするときには気をつけて話すようにして下さい。
- 決済をいただいたまでは良かったが部長の誘導尋問(ゆうどうじんもん)に引っかかってしまった。舌は禍の根というが部長はツボをついてくるね。本音(ほんね)がばれてしまった。
- 舌は禍の根といいます。大事な話のときには多くを語らず、相手の話を緊張して聞いて下さい。
まとめ
舌は禍の根といっても話さなくては意志の疎通はできません。意味にもありますように、不用意な発言や何も考えずにペラペラしゃべることを戒めたことわざです。例文のような経験はありませんか。緊張が解けたときに、予想もしない質問を受けてつい不用意に答えて墓穴(ぼけつ)をほったこと。相手を配慮しない何気ない話が相手の耳に入り気まずい思いをしたこと。話していいことと悪いことを普段から考えておくことが大切です。