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【死中に活を求める】の意味と使い方や例文

【ことわざ】
死中に活を求める

【読み方】
しちゅうにかつをもとめる

【意味】
・助かる見込みがない絶望的(せつぼうてき)な状況で、生きのびる道を探すことのたとえ。
・窮地(きゅうち)の打開策として、あえて危険を冒(おか)すこと。

【語源・由来】
出典は「後漢書(ごかんじょ)」としている説と「晋書(しんじょ)」という説があります。どちらも二十四史のひとつですが、時代的には「後漢書」の方が古いものです。

【類義語】
・死中に生を求める(しちゅうにせいをもとめる)
・九死に一生を得る(きゅうしにいっしょうをえる)
・身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ(みをすててこそうかぶせもあれ)

「死中に活を求める」の使い方

健太
厳しい戦いだ。全滅するかもしれない。
ともこ
また、ゲームしているの。先生に怒られるわよ。
健太
いま、一番大変な時なんだ、死中に活を求めて頑張ってるんだ。
ともこ
それくらい勉強に集中すればもっと成績上がるのに。

「死中に活を求める」の例文

  1. 将棋といえどもここで負ける訳にはいかない。死中に活を求めるか、持ち駒を全部投入して逆襲(ぎゃくしゅう)するぞ。
  2. 我が社は存亡(そんぼう)の危機に直面しています。最後の手段として死中に活を求めることにしました。社員一同協力してこの事業をなんとしてでも成功させましょう。
  3. 冬山で遭難して動くべきか、助けを待つか選択を迫られました。あの時は幸運でした。死中に活を求めて下山したことが結果的には全員助かることになりました。
  4. 死中に活を求めるところまで追い詰められないようにすることが大切です。

「死中に活を求める」の文学作品などの用例

この生活苦と、仁義、公儀の八釜やかましい憂世うきよを三分五厘に洒落しゃれ飛ばし、かみは国政の不満から、しも閨中けいちゅう悶々事もんもんじに到るまで、他愛もなく笑い散らして死中に活あり、活中死あり、枯木に花を咲かせ、死馬に放屁ほうひせしむるていの活策略の縦横無礙むげなものがなくては、博多仁輪加の軽妙さが生きて来ないのである。(夢野久作の近世快人伝より)

まとめ

死中に活を求めるといえば、ハリウッド映画のダイハードです。DIE HARD 英語の文法的には Hard to die でしょう。「なかなか死なない」、「しぶといやつ」、「タフな男」とでも訳しましょうか。一度は命の危険を感じた経験がある方がいるかもしれませんが、映画では、まさに死中に活を求める場面がこれでもかというほど出てきます。映画よりもすごかったのがテレビ番組の「24」シリーズです。エンターテイメントで主人公が助かるのが分かっているので安心して見ていられますが、あまりにもその場面が多すぎて逆に白けた感じもしました。


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