「子と袍を同じくせん」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
子と袍を同じくせん
【読み方】
しとほうをおなじくせん
【意味】
友人同士が助け合い、困難を共にすること。
ほんまに仲いい友達やったら、楽しい時だけじゃなくて、大変な時も一緒に乗り越えようってことやんか。お互い様やからな、何かあったら助け合うっていうのが、本当の友情ってもんやろうなぁ。
【語源・由来】
一枚の綿入れの着物を一緒に使う意から。
【出典】
「詩経」
「子と袍を同じくせん」の解説
「子と袍を同じくせん」というのは、友達と一緒におんなじ服を着ているような感じで、一緒にたくさんの大変なことを乗り越えてきたとっても仲の良い友達のことを言うんだよ。特に、戦争で一緒に戦った仲間のことを指すことが多いんだ。でもね、戦争じゃなくても、いろんな困難を一緒にがんばってきたすごく親しい友だちのことを言うこともあるんだ。
「袍」というのは、中に綿が入った暖かい服のことで、「沢」というのは肌着、つまり体に直接着る下着のことなんだ。この言葉が出てくるのは『詩経しきょう』っていうとても古い本の中の「秦風しんぷう・無衣ぶい」という部分なんだ。
たとえば、雪の中を一緒にがんばって歩いたり、難しい問題を一緒に解決したりした友達がいたら、その人は「子と袍を同じくせん」で、本当に信頼できる大親友ってことなんだよ。
「子と袍を同じくせん」の使い方
「子と袍を同じくせん」の例文
- 子と袍を同じくせんというように、彼とは山登りのパート―ナーで、命綱でつながりお互いの命を預ける仲だ。
- 困ったときは助け合う。子と袍を同じくせんと彼と約束している。
- 苦労は共有すれば半分こになる。僕は君と子と袍を同じくせんと考える。
- 苦しんでいる君を放ってはおけない。子と袍を同じくせん。君の力になりたい。
- 僕の力ではできることが限られているけど、子と袍を同じくせんと思う。
昔の人は袍(ほう)という服を着ていて、それを共有するというのは、とても仲が良い証拠なんだね。