「楚人弓を遺れて楚人之を得」の意味(出典・故事)
【ことわざ】
楚人弓を遺れて楚人之を得
【読み方】
そひとゆみをわすれてそひとこれをう
【意味】
度量が大きいこと。自分は損をしたが、それで誰かが得をするなら良いと大目に見ること。
あー、なるほどな。つまり、「大らかな心で物事を考えること」ってことやな。
自分が損をしても、それで他の人が利益を得るなら、それはまあいいかって思えるってわけや。自分の利益だけを追求せず、他の人の幸せも考えることが大事ってことやねん。
【出典】
「説苑」
【故事】
中国春秋時代、楚の共生が猟に出かけて弓を失い、側近が探そうとしたが、同じ楚の国の人間が拾うだけのことだから探さなくても良いと言ったという故事から。
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「楚人弓を遺れて楚人之を得」の解説
カンタン!解説
「楚人弓を遺れて楚人之を得」ということわざは、自分が何かを失ったり損をしたけれども、その結果、他の人が良い思いをすることを大らかに受け入れる、という意味のたとえ話なんだよ。
例えば、自分が公園でお気に入りのボールをなくしてしまったけど、そのボールを見つけた別の子供がとても喜んで遊んでいるのを見て、「まあいいか」と思うような状況がこれに当たるんだ。自分はボールを失くしたけど、そのおかげで他の子供が喜んでいるから、それで良しとするんだね。
このことわざは、自分にとっては不利益かもしれないけど、それが他人の幸せにつながることを素直に受け入れる、という度量の大きさを表しているんだ。自分の損失を超えて、他人の幸せを喜べる心の広さを示しているんだよ。
「楚人弓を遺れて楚人之を得」の使い方
おつりを間違えられたよ。
楚人弓を遺れて楚人之を得というから、自分が損した分お店が儲かったんだから良いじゃない。
うーん。納得がいかない。
その分、誰かが損をしたときに健太くんが得をすることがあるかもしれないわよ。
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「楚人弓を遺れて楚人之を得」の例文
- おばあちゃんは人が良くて、だまされても「楚人弓を遺れて楚人之を得」といって腹を立てたり訴えることはなかった。
- 投資で損をしたが、楚人弓を遺れて楚人之を得と思い留飲を下げる。
- 結婚するならイケメンより、楚人弓を遺れて楚人之を得というような度量が大きい人が良い。
- 表示されている内容量より少なかったが、楚人弓を遺れて楚人之を得と大目に見る。
- あの店は酒を薄めて売っているが、楚人弓を遺れて楚人之を得と自分なりに納得して利用している。
自分が損をしたとしても、それで他の人が得をするならば、大目に見ることが大切だということだよ。