「外堀を埋める」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
外堀を埋める
「外堀」は「外濠」とも書く。
【読み方】そとぼりをうめる
【意味】
目的を達成するためには、周辺の問題から片付けること。
「外堀」は、城の外回りに掘った堀。
あー、わかったわかった。それはつまり、「大きな問題に取り組む前に、まずはその周りの小さな問題から解決していこう」ってことやな。
城の中心に行く前に、まずはその周りの堀を埋めるような感じやね。一歩一歩、じっくりと取り組んでいくスタイルやな。
【語源由来】
敵の城を攻めるには、まず外側の堀を埋める意から。
1614年大坂冬の陣で徳川家康は大阪城にいる豊臣秀頼を攻めたが落とせず、外堀を埋めることを条件に休戦した。その後家康は内堀を生めて翌年の夏の陣で大阪城を陥落した。
【類義語】
・人を射んとせば先ず馬を射よ
・将を射んとせば先ず馬を射よ
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「外堀を埋める」の解説
カンタン!解説
「外堀を埋める」っていうことわざは、大きな目標を達成するためには、まずはその周りにある小さな問題から解決していくことを意味するんだよ。
たとえば、お部屋の大掃除をするとき、いきなり大きな家具の掃除を始めるのではなく、まずは小物を片付けたり、ゴミを捨てたり、というように、小さなことから始めるんだよね。それが「外堀を埋める」っていうことだよ。
「外堀」っていうのは、城の周りに掘られた堀のことを言うんだ。城を守るためには、まずこの外堀を埋めてしまうことが大切だったんだよ。それと同じように、大きな目標を達成するためには、まずは小さな問題から解決していくことが大切なんだよ。
「外堀を埋める」の使い方
兄さんが結婚するんだ。
彼女がよく同意したわね。
彼女のおばあちゃんと仲良くなって外堀を埋めたんだって。
健太くんのお兄さんは婆キラーだもんね。
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「外堀を埋める」の例文
- 外堀を埋めて契約にこぎつける。
- 定石通りでは無理だ。外堀を埋めることから始めよう。
- 外堀を埋めてどんどん包囲網を狭めていく作戦だ。
- 証拠を揃えて外堀を埋めて逮捕する。
- 外堀を埋めて彼がそうせざるを得なくする。
大きな城の外側の堀から埋めていくようなイメージだね。