【ことわざ】
然うは問屋が卸さない
【読み方】
そうはとんやがおろさない
【意味】
そう簡単に相手の望みには、応じられないということ。
また、世の中はそれほど自分の思い通りにはならないというたとえ。
【語源・由来】
それほど安い価格では、問屋は卸売りをしてくれないということから。
「然う(そう)」とは、副詞で「そのように」という意味。
「問屋(とんや)」とは、生産者から小売業に商品を卸売りする商店のこと。
【英語訳】
Roast geese don’t come flying into the mouth
I hear that it is not responded to it as a partner’s order.
「然うは問屋が卸さぬ」ともいう。
【スポンサーリンク】
「然うは問屋が卸さない」の使い方
みんなで手伝いをしたけれど、ぼくが代表してお礼をもらってしまった。
健太くん、なにか隠していない?
隠してなんていないよ。
健太くんがお礼を隠していることは知っているのよ!独り占めしようなんて、然うは問屋が卸さないわ!
「然うは問屋が卸さない」の例文
- 彼はいつも調子のいいことを言ってごまかそうとするけれど、今回は然うは問屋が卸さない。
- 彼女は面倒なことはすぐに私に押しつけようとするけれど、毎回引き受けるなんて、然うは問屋が卸さない。
- 今度ばかりは証拠をしっかり掴んでいるんだ。いつもごまかそうとしても然うは問屋が卸さないよ。
「然うは問屋が卸さない」の文学作品などの用例
ところが左様は問屋で卸さぬ。碌な見料も置いていかずに面白い芸当を見ようとするのは取も直さず泥棒根性。眼保養の遣らずぶったくりだ。(国枝史郎の天草四郎の妖術より)
まとめ
できるならば、面倒なことはしたくないと思ったり、ごまかしてしまったりしたくなることがあるのではないでしょうか。
しかし、然うは問屋が卸さないというように、世の中はなかなか思うようにはならないものですね。