【ことわざ】
宋襄の仁
【読み方】
そうじょうのじん
【意味】
無用なあわれみをかけること。
また、不要なあわれみをかけたことで、ひどい目にあうこと。
【語源・由来】
中国の春秋時代に、宋(そう)の襄公(じょうこう)が楚(そ)と戦った時に臣下の一人が、「敵の陣容が整わないうちに攻撃しましょう」と進言したけれど、襄公は「人の弱みにつけこんで攻めることは、すべきではない」と攻撃をしなかった。
しかし、そのことが原因で敗北してしまったという故事に基づく。
【出典】
「春秋左氏伝」僖公二二年
【英語訳】
Useless tender feeling.
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「宋襄の仁」の使い方
昨日のサッカーの試合で、相手チームは3人も退場になって大変だったよ。
3人も退場になるなんて、驚いたわ。
相手が不利なのはわかっていたから、あまり攻めずにいたら、逆転負けしてしまったよ。
宋襄の仁となってしまったのね。
「宋襄の仁」の例文
- あれほどの点差があってはかわいそうだと手を抜いたせいで、宋襄の仁となって負けてしまった。
- 彼はお金に困っていると聞いたので、返済を待つことにしたけれど、音信不通になってしまった。宋襄の仁ということか。
- 彼女はとても泣いて謝るものだから許したけれど、私の恋人を奪って逃げてしまうなんて、宋襄の仁になってしまった。
- そんなに情けをかけていると、宋襄の仁になってしまうと忠告していた通り、友人はひどい目にあってしまったようだ。
まとめ
冷酷な対応をするということは、なかなかできることではないですね。
しかし、無用なあわれみをかけてしまったことで、自分がひどい目にあってしまっては、とても悲しいですね。
宋襄の仁とならないように、心がけたいものですね。