【ことわざ】
俎上の魚
【読み方】
そじょうのうお
【意味】
相手の思うままになるよりほかはない、という立場にあるというたとえ。
【語源・由来】
「俎(そ)」とは、まな板のこと。
まな板の上に魚が乗せられて、料理されるのを待つしかないという意味から。
【類義語】
・俎板の鯉(まないたのこい)
・俎板の魚(まないたのうお)
【英語訳】
There is no escape for someone. In this case, it only dies.
「普書・孔坦伝(こうたんでん)」には、「今(いま)由(なお)俎上の肉の、人の膾截(かいせつ)に任すがごときのみ」
今や、料理人の思うに任せて細かく切られるしかない、まな板の上の肉のようである。
と、あることから、「俎上の肉」ともいう。
今や、料理人の思うに任せて細かく切られるしかない、まな板の上の肉のようである。
と、あることから、「俎上の肉」ともいう。
「俎板の鯉」と間違えて、「俎板の鯛」などとするのは誤りなので注意が必要。
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「俎上の魚」の使い方
本当に悪いことをしたということは、十分わかっているんだ。
それなのに、二度もくり返すなんて信じられないわ。
もう二度とくり返さないから、そんなにみんなで怖い顔をして囲むのはやめてくれないかな。
もう俎上の魚よ。覚悟しなさい。
「俎上の魚」の例文
- もうこうなってしまっては、したばたしても仕方がない。俎上の魚となって待つしかない。
- あれこれと考えていても、手術室に入ってしまっては俎上の魚だよ。
- 俎上の魚だと思って覚悟を決めるしかないよ。
- 彼はもうあきらめたと言って、俎上の魚のように大人しく連行された。
まとめ
なんとかしようと思っていても、もうどうにもならないという時があるのではないでしょうか。
俎上の魚というように、相手の思うようにするしかなくなってしまった場合には、抵抗をせずに待つことしかできないかもしれませんね。