【ことわざ】
小の虫を殺して大の虫を助ける
「小の虫を殺して大の虫を生かす」「大の虫を生かして小の虫を殺す」ともいう。
【読み方】
しょうのむしをころしてだいのむしをたすける
【意味】
大きな目的を成就しようとする場合、全体として成功するために一部分、または比較的必要でない部分を犠牲にすること。
【語源・由来】
「小の虫」は全体の中の一部分、不必要な部分を。「大の虫」は全体や必要、重要な部分を表す。
【類義語】
・一将功成りて万骨枯る
・一殺多生
・尺を枉げて尋を直くす
・小を捨てて大に就く
・寸を曲げて尺を伸ぶ
・大事の前の小事
【英語訳】
to sacrifice something small in order to save something great
to lose a leg to save one’s life
to kill a small bug and save a large one
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「小の虫を殺して大の虫を助ける」の使い方
ああ。100円玉が川に転がっていったよ。拾わないと。
健太くん。お金は一円も無駄にしてはいけないけれど、小の虫を殺して大の虫を助けるというように、川の中に入ることで、制服のクリーニング代の方が高くなるわ。大切な時間とお金のために、あきらめましょう。
ええっ。裸で入ればいい?
おまわりさんに捕まるわよ。
【小の虫を殺して大の虫を助ける」の例文
- 小の虫を殺して大の虫を助けるとお医者さんに言われて、がんになった部分の切除に同意した。
- 小の虫を殺して大の虫を助けるというように、迷子になった一匹の羊を探すことをあきらめ、群れを連れて家路についた。
- 小の虫を殺して大の虫を助けるような世の中は、弱者にとって生きにくい。
- 小の虫を殺して大の虫を助けるような授業を行う先生なので、理解力のない子はどんどん取り残されていく。
- 小の虫を殺して大の虫を助けるとあるように、木を助けるために、弱ったり折れた枝をどんどん切った。