「傷弓の鳥」の意味(語源由来・出典・類義語)
【ことわざ】
傷弓の鳥
【読み方】
しょうきゅうのとり
【意味】
以前の経験に懲りて、その後のことを極度に怖がる人のこと。
過去の失敗や災難が、その後の行動や心理に影響を与えるってことを示してるんや。トラウマが人の心に与える影響の大きさを教えてくれる言葉やね。過去の経験による恐怖心が、今後の行動にどう影響するかを考えさせる言葉や。
【語源・由来】
一度矢で傷を受けた鳥の意から。
【出典】
「戦国策」
【類義語】
・傷弓の鳥は虚発に落つ
「傷弓の鳥」の解説
「傷弓の鳥」という言葉は、一度の失敗や災難に遭遇したことで臆病になり、些細なことでもおじけづくようになる状態を表しているんだよ。この表現は、弓矢で傷ついた経験のある鳥が、たとえ楽器の弦が弾かれる音に対しても、恐れて高く飛び立つという様子から来ているんだね。
このことわざは、過去の悪い経験やトラウマが、その後の行動に大きな影響を与えることを示しているんだ。たとえば、一度大きな失敗をした人が、それ以後何事にも慎重になりすぎて、新たな挑戦を避けるような状況が「傷弓の鳥」と表現されることがあるよ。
「傷弓の鳥」という言葉は、過去のネガティブな経験が人の心に与える影響の大きさを教えてくれているんだ。過去の失敗や傷から学ぶことは大切だけど、それにとらわれすぎて前進できなくなるのは避けるべきだという教訓を含んでいるんだね。過去の経験から学びつつも、恐れずに新しいことに挑戦する勇気を持つことが大切なんだよ。
「傷弓の鳥」の使い方
「傷弓の鳥」の例文
- 客に罵倒されてから、僕は傷弓の鳥で客が怖い。
- 一度怖い目にあったからって二度と同じことができないとは、傷弓の鳥だ臆病者と馬鹿にされた。
- 彼は暗みが怖い傷弓の鳥だが、それを克服しようと努力している。
- 以前の経験が邪魔をして、一歩踏み出せずにいるあの子は傷弓の鳥だ。
- 傷弓の鳥のように彼はひどく恐れているので、大丈夫だと安心させてあげたい。