【ことわざ】
大智は愚の如し
【読み方】
たいちはぐのごとし
【意味】
真に知恵のあるものは、そのことをひけらかしたりしない。しかしそのせいで、ちょっと見ただけでは愚か者のようにみえるというたとえ。
【語源・由来】
「蘇軾(そしょく)」「賀欧陽少師致仕啓(おうようしょうしのちしをがするのけい)」より出典。
「大勇は怯なるが若く、大智は愚の如し」
本当に勇気のある者は一見臆病者のように見え、本当に知恵ある者は一見愚か者のように見える
と、あることに基づく。
【類義語】
・大賢は愚なるが如し(たいけんはぐなるがごとし)
・大巧は拙なるが若し(たいこうはせつなるがごとし)
・能ある鷹は爪を隠す(のうあるたかはつめをかくす)
・深い川は静かに流れる(ふかいかわはしずかにながれる)
【対義語】
–
【英語訳】
The wise man often must play the fool.
Extremes meet.
And he is oft the wisest man who is not wise at all.
「大智は愚の如し」の使い方
ともこちゃんは、どうしていつもあの子と仲良くしているの?
少し大人しいけれど、とてもいい子なの。
そうは見えないけど、もしかして大智は愚の如しということかい?
そうね、彼女はとても多くの知識を持っているから、話していても勉強になることばかりよ。
「大智は愚の如し」の例文
- 大智は愚の如しというけれど、彼があれほどの知識を持っているとは知らなかったよ。
- 彼女は控えめで人の後ろにいることが多いけれど、困っている人を次々に助けてしまうんだ。大智は愚の如しということか。
- たいした知恵もないのに、どうしていつも目立とうとするんだ。大智は愚の如しということを知らないのか。
まとめ
大智は愚の如しというように、本当に知恵がある人は、その知恵を自慢しないのかもしれないですね。