【ことわざ】
大事の前の小事
【読み方】
だいじのまえのしょうじ
【意味】
大きなことに取りかかるときには、小さなことにも気を配り、決して油断してはいけないというたとえ。
また、大きな目的のためには、小さなことを犠牲には構っていられないということ。
【語源・由来】
「大事(だいじ)」とは、大規模な事業という意味。
「小事(しょうじ)」の意味は、使い方によって異なる。
大きなことを行う場合には、小さな手抜かりに気を付けないと、失敗を招いてしまう恐れがあるということ。
もうひとつは、大きな目的を達成するためには、小さな犠牲は構わないということ。
【類義語】
・小の虫を殺して大の虫を助ける(しょうのむしをころしてだいのむしをたすける)
【対義語】
–
【英語訳】
The thin edge of the wedge is to be feared.
「大事の前の小事」の使い方
今回のイベントを成功させるためには、しっかりと準備を進めよう。
そうね、小さなことをひとつひとつ確実に進めていきましょう。
まずは計画書を見て、問題がないかチェックしようか。
大事の前の小事ということね。
「大事の前の小事」の例文
- 大事の前の小事というから、その件も考慮して話し合いながら進めることにしよう。
- 今さらそんな抗議をされても、この計画はこのまま進めるしかないんだ。大事の前の小事というだろう。
「大事」を、「大事件」という意味で使うのは誤りなので注意が必要。
「こんなことが続いているのは、いつか大きな事件が起こるからかもしれない。大事の前の小事というだろう。」
と、使うのは誤り。
「こんなことが続いているのは、いつか大きな事件が起こるからかもしれない。大事の前の小事というだろう。」
と、使うのは誤り。
まとめ
大きなことを行う際には、小さなことにも気を配ることで、失敗を回避できるのではないでしょうか。
また、大事の前の小事には、大きな目的を達成するためには、小さな犠牲は止むおえないという使い方もあるのですね。
気をつけて使いましょう。