「鷹は飢えても穂を摘まず」の意味(語源由来・類義語・対義語・英語訳)
【ことわざ】
鷹は飢えても穂を摘まず
【読み方】
たかはうえてもほをつまず
【意味】
節操のある人は、どんなに貧窮したとしても、不正な金品を受け取ったりしないということ。
道義に外れるようなことは、断じてしないということ。
困った時こそ、自分の信念を持って行動するって大事やね。
【語源・由来】
鷹は気位が高いので、どんなに飢えている時にも、人間の作った稲穂を食べないということから。
【類義語】
・渇しても盗泉の水を飲まず(かっしてもとうせんのみずをのまず)
・武士は食わねど高楊枝(ぶしはくわねどたかようじ)
【対義語】
・背に腹は代えられぬ(背に腹はかえられぬ)
【英語訳】
The eagle does not catch flies.
A goshawk beats not a bunting.
「鷹は飢えても穂を摘まず」の解説
「鷹は飢えても穂を摘まず」という表現は、鷹がどんなに飢えていても、自分の本来の餌でない穀物の穂を食べることはないという事実から来ており、このことわざは、高潔な人がどんなに困難な状況にあっても、自己の原則や道徳を曲げず、不正や不道徳な行為に手を染めないことを意味しているんだ。
この表現は、鷹がその習性に忠実であるように、人も自分の信念や倫理観に忠実であるべきだというメッセージを伝えているんだ。それは、困窮している時でさえ、不正な手段を選ばず、自分の誇りや品格を保ち続けることの重要性を強調しているんだね。
「鷹は飢えても穂を摘まず」ということわざは、どんなに困難な状況にあっても、倫理的であること、高潔であることの価値を示しており、正直さと誠実さが真の強さであると教えてくれるんだ。このたとえ話は、内面の強さと道徳的な堅固さが、最も尊い行動を導くという観点を示しているんだよ。
「鷹は飢えても穂を摘まず」の使い方
「鷹は飢えても穂を摘まず」の例文
- 鷹は飢えても穂を摘まずというように、彼はどんなに貧しい生活をしたとしても、不正で手に入れたお金を使うことはしなかった。
- 彼女はコツコツ貯めていたお金を盗まれてしまって、しばらく生活に困っていたようだ。しかし、そのようなときでも拾った財布を交番へ届けていた。鷹は飢えても穂を摘まずということだろう。
- どうしてもお金が必要になり、母の財布に手を伸ばした。しかし、鷹は飢えても穂を摘まずということを思い出して、踏みとどまった。
まとめ
鷹は飢えても穂を摘まずというように、どんなに困窮したとしても、不正をしたり道義に外れたりするようなことはしたくないですね。
そのようなことにならないように、生活をしたいものですね。
これは人間社会においても、高潔な人物は、どれだけ困窮していても、自分の信念や道徳に反するような不正な方法や不当な利益を追求しないことを表しているんだ。