「盾に取る」の意味(語源由来・英語訳)
【ことわざ】
盾に取る
【読み方】
たてにとる
【意味】
ある物事を、言いがかりの手立てにしたり、自分の立場を守るための口実にしたりすること。
また、相手を非難するための口実にすること。
ああ、それはよく聞くわ。何か問題が起こったときに、自分を守るために「これこれこういう理由があるから…」って言い訳に使うんやな。要するに、自分の立場を守ったり、正当化するために便利な言い訳や材料を使うってことやね。
「盾に取る」って、防御のために何かを利用するわけやから、使い方によってはちょっとズルい感じもするな。自分のためになることをうまく利用するっていうのは、日常でもよく見ることやね。
【語源・由来】
「盾(たて)」とは、敵の刀や槍、銃弾などを防いで身を守るための板状の防具のこと。
転じて、自分の立場などを守ろうとするという意味。
【英語訳】
The thing is turned to its own advantage and its position is kept.
「縦に取る」というのは、誤りなので注意が必要。
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「盾に取る」の解説
カンタン!解説
「盾に取る」という表現には、二つの意味があるよ。
- 最初の意味は、文字通りの盾、つまり戦いの時に使う防御具を使って自分を守ること。これは、何かの危険や攻撃から自分を守るために、盾の陰に隠れることを表しているんだ。古くから戦闘では、身を守るために盾を使って敵の攻撃を防ぐことが重要だったね。
- もう一つの意味は、ある物事や事実を自分の言い訳や正当化のために利用すること。たとえば、間違いを指摘された時に、「でもあの人も同じことをしている」と言って、その人の行動を自分の行為を正当化するための「盾」として使うことがあるよね。これは、自分を攻撃から守るために、他の事実や状況を「盾」のように使って、自分を守り、自分の立場を固める意味で使われるんだ。
この表現は、文字通りの盾を使って身を守ることから転じて、話の中で何かを自分の防御手段として使うことを指しているんだよ。物理的な防御だけでなく、言葉や行動における防御的な意味でも使われる言葉なんだね。
「盾に取る」の使い方
ぼくがテストで悪い点数を取ったことを、お母さんに黙っていてくれないと、ともこちゃんのこのペンを捨ててしまうからね。
やめて、健太くん。それは私が大切に使っているペンなの。
いいや、黙っていると言ってくれたら、すぐに返してあげるよ。
私の大切なものを盾に取るなんて、卑怯よ。
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「盾に取る」の例文
- とうとう犯人は人質を盾に取って、身代金の要求を始めた。
- あの会社は地域開発を盾に取って、森林伐採を進めるなんて、とても卑怯な手段だ。
- 草むらを盾に取って、銃撃戦から逃れることに成功して、彼は生き延びることができたと話してくれた。
- 証文を盾に取って、立ち退きを要求された。
- 会議では失言を盾に取って、容赦なく攻撃されてしまった。
「たて」を「楯」とも書く。
まとめ
人は追い込まれてしまうような状況になったときには、逃げるための方法や口実を必死に探してしまうものではないでしょうか。
盾に取るというように、なにかの理由を手立てとして、自分の言動が正しいことにして、追求から逃れようとするのかもしれませんね。
堂々と潔白を証明できるように、卑怯なことなどしないで過ごしたいものですね。
これが転じて、二つ目の意味としては、ある物事や事実を言い訳や言いがかりなどの理由に使うことを意味するようになったんだ。