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「天下の憂いに先だちて憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」の意味(出典)
【ことわざ】
天下の憂いに先だちて憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ
てんかのうれいにさきだちてうれい、てんかのたのしみにおくれてたのしむ
【意味】
すぐれた為政者は世の人々に先だって天下国家のことを憂い、世の人々が政治の結果を楽しんだ後に楽しむ。自分のことは後回しにして、常に天下国家のことを考えるべきだということ。
国の問題やみんなの困ってることに、まず目を向けて解決する。そうすれば、最後には自分も楽しめるわけやね。すぐれた政治家になるためには、みんなのことをいつも考えて、自分のことはちょっと待つんやな。大人になると、こんなに考えなあかんことがあるんやね!
【出典】
「范仲淹」の「岳陽楼記」
北宋の名臣范仲淹が、為政者の心構えを言ったことば。
「天下の憂いに先だちて憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」の解説
「天下の憂いに先だちて憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」っていう言葉はちょっと難しいかもしれないけど、すごく大切なことを教えているんだよ。
この言葉の意味はね、自分の楽しみや喜びよりも、みんなのため、国のために、どうしたら良いか考えることなんだ。自分が楽しむ前に、他の人が楽しめるようにする、自分が困っている前に、他の人が困らないようにするっていう心のこもった考え方だよ。
昔、中国に范仲淹っていう政治家がいてね、彼が書いた文章からこの言葉が来ているんだ。彼みたいに、みんなのことを考えて行動できる素晴らしい人がもっといればいいな、という願いが込められているんだよ。
日本にも「後楽園」っていう名前の庭園があって、その名前はこの言葉から来ているんだ。後楽園という名前には、国民が楽しめるようになってから自分が楽しむ、という素敵な意味が込められているんだよ。
だから、この言葉は、自分のことばかり考えずに、みんなのためにどうしたら良いか考えて行動するっていう、とても素敵な考え方を教えてくれているんだね。みんなが楽しんで、笑顔になれるように、自分も一生懸命考えて行動したいと思わせる言葉なんだよ。
「天下の憂いに先だちて憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」の使い方
「天下の憂いに先だちて憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」の例文
- 政治家として天下の憂いに先だちて憂い、天下の楽しみに後れて楽しむことを胸に止めて、日々励む。
- 天下の憂いに先だちて憂い、天下の楽しみに後れて楽しむことを誓い、為政者として国民に寄り添う。
- 国民が疲弊している時に政治家がパーティーを楽しむのは言語道断、天下の憂いに先だちて憂い、天下の楽しみに後れて楽しむべきだ。
- 国民最優先、天下の憂いに先だちて憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ。それこそ政治家のあるべき姿だ。
- 自分のことは後まわし、国民のことを大事に考え、天下の憂いに先だちて憂い、天下の楽しみに後れて楽しむことができないものは政治家になるな。
すぐれた政治家になりたい人は、国民のために何が一番大切かをいつも考えなければならないという意味なんだ。