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【善く泳ぐ者は溺る】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語・英語訳)

善く泳ぐ者は溺る

「善く泳ぐ者は溺る」の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)

意味

【ことわざ】
善く泳ぐ者は溺る

【読み方】
よくおよぐものはおぼる

【意味】
人は自分の得意とすることでは、かえって失敗しやすいという意味。
「游」は「泳」と同じ。「善く游ぐ者は溺れ、善く騎る者は堕つ」と続く。

ことわざ博士
「善く泳ぐ者は溺る」ということわざは、人は得意な分野で失敗することが多い、という意味だよ。

つまり、自分がうまいと思っていることでも過信せずに注意しなければならない、という教訓を込めているんだ。

助手ねこ
つまり、「得意なことでも気を抜かへんと失敗することもある」ってことやな。

自分が泳ぎが得意やと思ってても、油断してたら溺れてしまう可能性もあるんやな。自信過剰にならへんように、いつも警戒しとくことが大切やってことを教えてくれてるわけや。

【語源由来】
普段から上手に泳ぐ人は、油断して溺れて死ぬことがあるという意味から。

【出典】
淮南子

【類義語】
・過ちは好む所にあり
・得手に鼻突く
・河童の川流れ
・川立ちは川で果てる
・木登りは木で果てる
・才子才に倒れる
・才子才に躓く
・策士策に溺れる
・長所は短所
・水の達者が水で死ぬ
・山師山で果てる
・山立ちは山で果てる
・善く泳ぐ者は溺れ、善く騎る者は堕つ

【英語訳】
The dog that kills wolves is killed by wolves.
Good swimmers are the oftenest drowned.

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「善く泳ぐ者は溺る」の解説

カンタン!解説
解説

「善く泳ぐ者は溺る」ということわざの元となった言葉は、中国の古典「淮南子―原道訓」にあるんだよ。そこには「善く游およぐ者は溺れ、善く騎る者は堕おつ」と書かれていて、これを日本語にすると、「泳ぎが上手な人ほど溺れやすく、馬に乗るのが上手な人ほど落馬しやすい」っていう意味になるんだ。

でも、なんで上手な人が困ったことになるのかって考えると、それは自分が得意なことだから、つい油断してしまったり、無理をしたりして、結果的に自分からトラブルを引き寄せてしまうからなんだよ。

例えば、泳ぎが上手な人は自分の泳ぎのうまさに自信を持って、過信してしまったり、安全をおろそかにしてしまうことがあるよね。そうすると、意外と危険な状況になってしまったりすることがあるんだ。

だから、「善く泳ぐ者は溺る」っていうことわざは、「自分の得意なことに過信しないように、常に注意を払い、自分自身をコントロールし続けることが大切だよ」っていう教訓を教えてくれているんだね。

「善く泳ぐ者は溺る」の使い方

ともこ
勉強が苦手な健太くんだけど、空手に関しては強いという事は知っているわ。でも油断はだめよ。
健太
善く泳ぐ者は溺るっていうやつでしょう?大丈夫だよ。ちっとも油断していないよ。
ともこ
前回優勝したからって、調子に乗ってはだめよ。
健太
わかっているよ。相手も前回優勝者に勝つっていう意識できているだろうから、こちらも全力で行かないとね。
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「善く泳ぐ者は溺る」の例文

例文
  1. 彼は、頭の回転が速いから、いろんな場合に備えていたが、善く泳ぐ者は溺るというように、肝心なところがおろそかになり、失敗した。
  2. 善く泳ぐ者は溺るという言葉があるが、絶対に合格すると言われていた彼女が油断した結果、受験に失敗した。
  3. 善く泳ぐ者は溺るという言葉があるが。彼は優勝候補と期待されていたのに、試合前にスキーに行き骨折して、選手生命すら危うくなった。
  4. 善く泳ぐ者は溺るという言葉があるから、相手が格下のチームであろうとも最後まで手を抜かず勝ってこい。
  5. 善く泳ぐ者は溺るという言葉があるが、泳ぎが得意な彼が遠泳の時間、一番だと思われていたが、海を甘く見過ぎていたようで足がつって溺れることとなった。

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