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「遠くの親戚より近くの他人」の意味(語源由来・類義語・対義語・英語訳)
【ことわざ】
遠くの親戚より近くの他人
【読み方】
とおくのしんせきよりちかくのたにん
【意味】
いざというときに頼りになるのは、遠くに住んでいる親戚より、近くに住んでいる他人であるということ。
親戚は親戚やけど、遠くにいては何かあった時にすぐに助けてくれへんもんな。これは、日ごろの人間関係の大切さを教えてくれる言葉やで。
【語源由来】
親戚でも遠く離れていれば、情も通わなくなるもので頼みにすることはできず、近くにいる他人のほうが頼りになることから。
【類義語】
・遠親は近隣に如かず
・遠水渇を救わず
・遠水近火を救わず
・手遠い者はまさかの用に立たぬ
・遠い一家より近い他人
・遠き親子より近き隣
・遠くの親類より近くの他人
【対義語】
・血は水よりも濃い
【英語訳】
・A near friend is better than a far-dwelling kinsman.
・Good neighbor is better than a brother far off.
「遠くの親戚より近くの他人」の解説
「遠くの親戚より近くの他人」っていうことわざは、直訳すると「遠くに住んでいる親戚よりも、近くにいる知らない人の方が頼りになる」っていう意味なんだ。
でも、ここでいう「遠く」や「近く」っていうのは、地理的な距離だけじゃなくて、心の距離感も含んでいるんだよ。たとえば、近くに住んでいるけど全然話をしない親戚よりも、遠くに住んでいるけど毎日メールで話をする友達の方が「近い」って感じ。
逆に、近くに住んでいるけど全然話をしない友達よりも、遠くに住んでいるけど頻繁に電話で話をする親戚の方が「近い」ってことだね。
このことわざの由来や語源についてははっきりとしたものはないんだけど、一般的には、生活の中で直接関わりがある人々や、身近な友人が困ったときにはすぐに助けてくれて、遠くに住んでいる親戚よりも実際的な支えになるという経験から生まれたと考えられているんだよ。だから、このことわざは「身近な人々が一番大切」というメッセージを伝えているんだね。
「遠くの親戚より近くの他人」の使い方
「遠くの親戚より近くの他人」の例文
- 家の近くで事故に遭った際、近所の人が手当をしてくれた。遠くの親戚より近くの他人を感じた。
- 遠くの親戚より近くの他人なんだから、何かあれば気兼ねなく相談してね、と上京した際に、社長から言ってもらえた。
- 妹が夜、急にけいれんをおこした。困っていたら、近所のおばさんが来てくれて、救急車を呼んで一緒に病院まで付き添ってくれた。いざというときは、遠くの親戚より近くの他人だ。
- 愛犬がいなくなったとき、近所の人が一緒になって探してくれた。遠くの親戚より近くの他人だ。
- 遠くの親戚より近くの他人というように、遠くはなれて暮らす親戚よりも、近くに住んでいる他人のほうが、いざというときには頼りになるものだ。
【注意!】間違った例文
❌「となりに住んでいるおばさんが、お菓子をくれた。遠くの親戚より近くの他人だ。」