【ことわざ】
虎に翼
【読み方】
とらにつばさ
【意味】
ただでさえ強い者に、さらなる力が加わることを意味している。
あまり良い意味では使用しない。
【語源・由来】
中国の王朝・唐の歴史家・令狐徳棻(れいことくふん)等が、唐の第2代皇帝・太宗(たいそう)の勅命により撰した紀伝体の断代史で、二十四史の一つでもある『周書』の一節「毋為虎傅翼」が語源とされている。現代語訳に直すと「虎の為に翼を傅 (付) くるなかれ」となり、意味は「もとから強い虎に翼を与えることはするな」となる。
【類義語】
・鬼に金梃
・鬼に金棒
・鬼に金もたす
・鬼に鉄杖
・駆け馬に鞭
・獅子に鰭
・走り馬にも鞭
・弁慶に薙刀
・竜に翼を得たる如し
【対義語】
―
【英語訳】
・Adding wings to a tiger
・Go from strength to strength
●Adding wings to a tiger
adding ➡ (addの現在分詞形)加算する・追加する
wings ➡ 翼
to ➡ ~に
tiger ➡ 虎
直訳すると、「虎に翼を追加する」=「虎に翼」になる。
●Go from strength to strength
go from ~ to ➡ ~から…へ進む(行く)
strength ➡ 強さ
直訳すると、「強さからさらに強さへ」になる。
「虎に翼」の使い方
今回の学期末の学年1位って誰だか知ってる?
たしか2組の藤岡さんだったと思う。
えっ、あの2組マドンナの!?
そう。あんなに美人のうえ勉強も出来るなんて、まさに虎に翼で少し嫉妬しそう。
「虎に翼」の例文
- あの人はなんにもしていなくても強いのに武術なんて習った日には虎に翼だ。
- スタイルは良かったが顔が不細工だった彼女が整形するなんて虎に翼だ。
- 仕事の評価は高いがワンマン上司であるあの人が幹部になるなんて虎に翼だ。