「遠くの火事より背中の灸」の意味(語源由来)
【ことわざ】
遠くの火事より背中の灸
【読み方】
とおくのかじよりせなかのきゅう
【意味】
遠くで起きた大きな出来事よりも、身近な小さな出来事の方が切迫して感じられるということ。
「遠くの火事より背中の灸」ということわざは、自分に直接関わる小さな問題や困難を、自分とは関係のない大きな問題よりも深く感じる、という意味があるんだ。
ああ、わかるわかる!遠くで起きてる大きな問題より、自分の身近なトラブルや困ったことの方が気になるってことやな。
たとえば、隣町で大きなイベントがあるより、自分の家の水道が止まる方が困るやん。直接関わることの方が、どんな小さなことでも気になるってわけやな。
【語源由来】
遠くに見える火事より背中にすえられた灸の方が熱いということから。
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「遠くの火事より背中の灸」の解説
カンタン!解説
「遠くの火事より背中の灸」という言葉は、たとえば、遠くで大きな火事が起きていることよりも、自分の背中にちっちゃな灸(きゅう)をすえられることの方が、直接自分に関わるからずっと気になって痛く感じる、っていう意味だよ。
これはね、たとえば、テレビで遠くの国の大きな問題やニュースが流れていると、それは大切だけど、自分の身近な小さなトラブルの方が気になってしかたない、っていう気持ちを表しているんだ。
つまり、この言葉は、「自分に直接関わることは、どんなに小さいことでも、すごく気になってしまうよね」ということを教えてくれているんだよ。
「遠くの火事より背中の灸」の使い方
一大事だ。
血相を変えて、どうしたの?
僕の朝顔が枯れてしまったんだ。
遠くの火事より背中の灸というやつね。昨日の豪雨で家を流されてしまった人の方が、余程大変だし、血相を変えるような出来事だわ。
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「遠くの火事より背中の灸」の例文
- 大統領が亡くなってみんな悲しんでいるが、遠くの火事より背中の灸というように、僕には愛犬の死の方が悲しい。
- 遠くで起きたことは対岸の火事のように他人ごとに感じられるし、誰しも遠くの火事より背中の灸と思うだろう。
- 大企業の倒産よりも、遠くの火事より背中の灸のごとく近所の店が閉店する方が大事件だ。
- 遠くの国の旱魃よりも、遠くの火事より背中の灸というように、自分の田んぼが干上がっていることの方が一大事である。
- 多くの人にとっては新聞の一面を飾るような出来事ではないかもしれないが、遠くの火事より背中の灸というように、身近な出来事は自分にとっては一面記事並みに大事に思える。