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【虎の尾を踏む】の意味と使い方や例文(出典・類義語・英語訳)

虎の尾を踏む

「虎の尾を踏む」の意味(出典・類義語・英語訳)

意味
【ことわざ】

虎の尾を踏む

【読み方】

とらのおをふむ

【意味】

極めて危険なことをするたとえ。

ことわざ博士
「虎の尾を踏む」ということわざは、非常に危険な行為や状況に自らを置くことを例えているんだよ。
助手ねこ
ああ、それはめっちゃ危険なことをするってことやな。つまり、「虎の尾を踏む」っていうのは、とても危険なことをしてるっていうたとえやな。虎の尾を踏んだら、虎が怒って襲ってくるかもしれんもんな。

それと同じで、リスクが高いことをやるって意味やね。「虎の口へ手を入れる」も同じように危険なことをするってことや。リスクが高いことに挑む勇気はええけど、危険なことには注意して行動することが大事やな。

【出典】

易経・履掛』から。

【類義語】
・危うきこと虎の尾を踏むが如し
・危うきこと累卵の如し
・蜘蛛の巣で石を吊る
・氷に座す
・氷を歩む
・重卵より危うし
・深淵に臨んで薄氷を履むが如し
・虎の口へ手を入れる
・薄氷を履むが如し
・竜の頷の珠を取る
・竜の鬚を撫で虎の尾を踏む
・累卵の危うき
・累卵より危うし
・剃刀の刃を渡る

【英語訳】
・tread on a lion’s tail
・take a great risk

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「虎の尾を踏む」の解説

カンタン!解説
解説

「虎の尾を踏む」という表現は、文字通りには危険な虎の尾を踏むことから来ていて、非常に危険な行動やリスクを冒すことを例えている言葉なんだよ。

この言葉は、たとえば、とても危険な状況に自ら進んで入ることや、大きなリスクを取る行動を指す時に使われるよ。例えば、強い敵に直接立ち向かったり、大きな問題に自ら首を突っ込むような時に「虎の尾を踏む」と表現されることがあるんだ。

「虎の口へ手を入れる」という表現も同様に、非常に危険な状況や行動を指すために使われるよ。どちらの表現も、リスクが高いが、あえてその行動を選ぶことを意味しているんだね。これらの言葉は、勇気があるが、同時に非常に危険な行動を示していると言えるよ。

「虎の尾を踏む」の使い方

健太
僕の担任の先生は、化粧のノリが悪いといつも機嫌が悪いんだ。
ともこ
あら、それは大変ね。今朝はどうだったの?
健太
相変わらず、不機嫌だったよ。虎の尾を踏む思いで恐る恐る話しかけてみたけど、ダメだったよ。
ともこ
困ったものね。お疲れ様だわ。
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「虎の尾を踏む」の例文

例文
  1. 私の社長はとても恐ろしいので、いつも電話をかける時は虎の尾を踏む思いだ。
  2. 奴のアジトに忍び込んで、機密情報を盗んだあの日は、まさに虎の尾を踏む心地がしたものである。
  3. わざわざあの人の逆鱗に触れる様なことを、伝える必要は無いだろう。虎の尾を踏む様な真似はやめておきなさい。
  4. ハッと気づいた頃にはもう手遅れ、虎の尾を踏むようなことを私は彼女にしでかしていたようだった。
このことわざで連想されるのが「虎の尾を踏む男達」という日本の映画です。1945年制作・1952年に公開された黒澤明監督の映画で、歌舞伎『勧進帳』を題材にした義経・弁慶一行の安宅の関所越えを描いた作品です。黒澤初の時代劇映画でしたが、戦後まもなくであったため検閲により制作から公開までが大幅に遅れ、「未報告の非合法作品」として封じられたという逸話があります。

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