「斗筲の人」の意味(出典・語源由来・故事・類義語)
【ことわざ】
斗筲の人
【読み方】
としょうのひと
【意味】
器が小さい人間のこと。取るに足りない人のこと。
「斗筲」は、小さな器。「とそう」とも読む。「斗」は、一斗入りの升。「筲」は、一斗二升入りの竹製の器。
なるほどなあ、それはもう、心がちっちゃくて、すぐにムカつくような人のことを言うんやな。ちょっとしたことでイライラする人や、小さなことでケチつける人のことやね。
そんな人は大したことないって見られちゃうんやな。大きな心を持って、広い視野をもっと持たなあかんね!
【出典】
「論語」
【語源由来】
升ではかれるほどの器量の意から。
【故事】
孔子の弟子の子貢が、最近の為政者の中に士と言える人物がいるかと尋ねた時、孔子は「噫、斗筲の人、何ぞ算うるに足らんや」と答えた。
【類義語】
・斗筲の器
・斗筲の子
・斗筲の材
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「斗筲の人」の解説
カンタン!解説
「斗筲の人」という言葉は、度量が狭く、考え方や行動が小さい、つまり小人物を指す表現だよ。
「斗」と「筲」は古代の容量の単位で、どちらも小さいものを示しているんだ。この言葉は「論語」の中で使われており、そこからこの表現が広まったとされている。
言葉を簡単に言いかえると、「小さな容器のように、考えや行動が小さい人」って意味になるよ。大きなことを考えることができない、または広い視野を持つことができない人を指して使われる言葉だね。
「斗筲の人」の使い方
父さんは斗筲の人だから、すぐきれるんだ。
ちゃぶ台をひっくり返すの?
そうなんだよ。外で威張れないからって、家で威張り散らすなんて、まさに斗筲の人だよ。
間違いなく、King of 斗筲の人ね。
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「斗筲の人」の例文
- ファーストフードにはちょっとしたことで怒る客が多いが、学生のアルバイトを馬鹿にするような態度をとるなんて間違いなく斗筲の人だろう。
- 斗筲の人を相手にするほど、僕は暇ではない。人生にとってプラスになる人としか付き合わない。
- 自分の思い通りにならないと癇癪を起す健太くんは、斗筲の人で、いい大人なのに子供みたいです。
- ともこちゃんの怒りのリミットは低く、瞬間湯沸かし器のようにすぐに沸騰する斗筲の人なんだ。
- 斗筲の人からは学ぶことが何もない。強いて言えば、反面教師にできるか。
大きなことを受け止めきれないような人を指す言葉だね。