「杖の下に回る犬は打たれぬ」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
杖の下に回る犬は打たれぬ
【読み方】
つえのしたにまわるいぬはうたれぬ
【意味】
懐くものやすがるものには、ひどい仕打ちはできない。
「杖の下に回る犬は打たれぬ」ということわざは、自分を慕ってくる者に対して、厳しくすることはできないという意味があるんだよ。
あー、それはなんかわかるわ。つまり、自分のところに来てくれる、自分を好きでいてくれるものには、どうしても手を出せへんってことやな。
愛情を持ってくれるものに対しては、自然と優しくなっちゃうんやろな。これは、心の広さを教えてくれる言葉やな。
【語源由来】
打とうと振り上げた杖の下にまといつく犬は、いとおしくなり打てない意から。
【類義語】
・窮鳥懐に入る
・袖の下に回る子は打たれぬ
・尾を振る犬は叩かれず
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「杖の下に回る犬は打たれぬ」の解説
カンタン!解説
「杖に縋るとも人に縋るな」っていうことわざはね、他人に頼るよりも自分自身の力で何とかしようとするっていう意味だよ。
たとえばね、困った時や難しい問題があった時に、すぐに他人に助けを求めるんじゃなくて、まずは自分で考えてみる、自分で解決策を探すっていう姿勢を示しているんだよ。
「杖に縋る」は、杖に頼って歩く、つまり自分の力で立つことを表していて、「人に縋る」は他人の助けを求めることを表しているんだよ。だから、「杖に縋るとも人に縋るな」っていうことわざは、「自分の力で何とかしようとする姿勢が大切だよ」って教えてくれるんだね。
「杖の下に回る犬は打たれぬ」の使い方
健太くん、また先生に怒られていたの?
そうなんだ。今月何回目かな。
今回は怒られる時間が短かったわね。
杖の下に回る犬は打たれぬっていうから、先生に甘えてみたんだよ。効果抜群だった!
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「杖の下に回る犬は打たれぬ」の例文
- 彼はなついてすがってくるから、杖の下に回る犬は打たれぬというように冷たくはできない。
- 自分を慕ってくるものには、杖の下に回る犬は打たれぬごとく無下にはできない。
- 怒られるほどすがってくる彼には情がわき、杖の下に回る犬は打たれぬようにひどい仕打ちはできない。
- こんなに懐かれてはかわいくて、振り上げたこぶしを下ろすしかない。杖の下に回る犬は打たれぬという。
- 杖の下に回る犬は打たれぬというように、僕を慕ってくるものに残酷なことはできない。