【ことわざ】
月夜に提灯
【読み方】
つきよにちょうちん
【意味】
不必要なものや、無駄なもの、役に立たないものの事。
【語源・由来】
月夜の明るい晩に、提灯をもっていたところで、必要がないどころか、むしろ邪魔になる事すらあると言う事から。
【類義語】
・夏炉冬扇
・昼の行燈
・無用の長物
【対義語】
・月夜に提灯も外聞
【英語訳】
・To carry a lantern in midday.
主にいきすぎた贅沢などに対して使われることが多いです。
また「月夜に提灯夏火鉢」と続けてもいう事もあります。
「昼の行燈」と混同して「昼の提灯」というのは誤りですので注意が必要です。
また「月夜に提灯夏火鉢」と続けてもいう事もあります。
「昼の行燈」と混同して「昼の提灯」というのは誤りですので注意が必要です。
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「月夜に提灯」の使い方

おはよう。最近はなんだか暖かい日が続くね。

本当だよね。まだ3月だっていうのにもう春模様だね。

こんなに暖かい陽気なのに、僕のお母さんはまだ暖房をつけようとするんだ。

それは月夜に提灯だね。困ったもんだね。
「月夜に提灯」の例文
- 降水確率が0%なのに、常に傘を持ち歩いているなんて、荷物が増えるだけで月夜に提灯だよ。
- これから銭湯に行くのに、わざわざ化粧をしていくなんて、月夜に提灯だよ。
- 念のためと旅先にカップラーメンを持っていったが、グルメの旅になった為、月夜の提灯であった。
- 月夜に提灯かもしれないが、着替えは5着以上持っていかないと、なんだか落ち着かずそわそわしてしまうよ。
- 男の一人暮らしなのに、そんな小洒落た料理器具を送ってもどうせ、月夜の提灯になってしまうだろう。
「提灯」とは、今やお祭りなどの際に、看板の代わりとして柱などにぶら下げて照明器具として使う事が多いですが、昔は手に提げて持ち歩く懐中電灯のような扱いをしていました。また、一説によると、江戸時代当初には、夜間に無灯火で外を出歩く事は禁じられていたため、提灯はどの家にも備えておかねばならない必需品だったとされています。