「鼓を鳴らして攻む」の意味(出典・故事)
【ことわざ】
鼓を鳴らして攻む
【読み方】
つづみをならしてせむ
【意味】
人の犯した罪を大きな声で言い立てて責めること。
そんな形で、相手の欠点や罪を明らかにして、その人を攻撃するってことやな。もちろん、それが正当な場合もあるやろけど、これが悪用されると、人の名誉を傷つけるためのツールになる可能性もあるんやな。
【出典】
「論語」
【故事】
春秋時代、魯の家老李氏は、税をごまかし国君である周公より裕福だった。それなのに孔子の門人の冉求は、李氏のために人民から重く税金を取り立て、李氏の冨を増やすことをはかった。孔子は言った。「吾が徒に非ざるあり、小子、鼓を鳴らしてこれを攻めて可なり」と。
「鼓を鳴らして攻む」の解説
「鼓を鳴らして攻む」っていうことわざはね、大きな声で相手の悪いところや間違いを指摘して、攻撃することを意味するんだよ。
たとえばね、クラスメートが何かミスをしたときに、「あの人、またミスしたよ!」って大きな声で言ってみんなに知らせるみたいなことだよ。
「鼓」は太鼓のことで、「鳴らして攻む」は太鼓を打ち鳴らしながら敵に向かって進む、つまり、攻撃するという意味だよ。だから、「鼓を鳴らして攻む」は大きな声で相手の悪いところを指摘して攻撃するということを表しているんだ。
このことわざは、実は中国の古い本「論語」から来ているんだよ。でもね、大切なのは、人のミスを指摘するときも、それが本当に必要な時で、相手の気持ちを考えて優しく言うことだよ。
「鼓を鳴らして攻む」の使い方
「鼓を鳴らして攻む」の例文
- 自分が正義と言わんばかりに鼓を鳴らして攻むが、彼はそんなに正しいだろうか。
- 政治家の罪を鼓を鳴らして攻むのは、国民の権利であり義務だ。
- 声を大にして彼の悪行を、鼓を鳴らして攻むように責めたい。
- 悪いことをしたやつのことは見逃せない。盛大に鼓を鳴らして攻む。
- 浮気をした健太くんを鼓を鳴らして攻むも、もう私の元に戻っては来ないと空しくなる。