「角ある者には上歯なし」の意味(語源由来・出典・類義語)
【ことわざ】
角ある者には上歯なし
【読み方】
つのあるものにはじょうしなし
【意味】
一人でいくつも優れたところを兼ね備えるのはむずかしいということ。
なるほどなあ。つまり、角があっても上の歯がないように、人も一人で全部の才能を持ってることはむずかしいってわけやな。
あるところでええことがあったら、他のところでちょっと不足するのは当たり前。誰でも完璧じゃないから、自分らしく生きるのが一番やね。みんな、自分に合う道を探して、自分らしい生き方をすればええんやな。
【語源由来】
武器になる角があり、さらに牙もある獣はないことから。
【出典】
「呂氏春秋」
【類義語】
・角あるものは牙なく牙あるものは角なし
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「角ある者には上歯なし」の解説
カンタン!解説
「角ある者には上歯なし」っていうことわざはね、一人がすべての良い特性や才能を持つのは難しいっていう意味だよ。
考えてみて、一部の動物は角があるけど、その動物たちは牙がないんだ。「上歯」は牙のことを指していて、だからこのことわざは、全ての良い特性を持つことは難しいと教えてくれるんだ。
例えばね、誰かが数学がすごく得意でも、その人が英語も同じくらい得意とは限らないよね。それと同じで、誰かが走るのが速くても、その人が歌が上手だとは限らない。それぞれの人にはそれぞれの才能や強みがあって、全てを兼ね備えることは難しいんだよ。それが「角ある者には上歯なし」っていうことわざの意味だよ。
「角ある者には上歯なし」の使い方
角ある者には上歯なしっていうよね。
天は二物を与えずっていうからね。
でも彼は、イケメンで成績がよくて運動神経もいいよ。
おかしいわね。ミスターパーフェクトね。
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「角ある者には上歯なし」の例文
- 才色兼備になりたいが、角ある者には上歯なしというから難しい。
- 生まれてくる子には、健康で賢くてと多くを望んでしまうが、角ある者には上歯なしというのが現実だ。
- 文武両道と先生は言うけど、角ある者には上歯なしだ。無茶いうなよ。
- 彼は頭がいいが運動全般がだめで、彼女は運動が得意だが勉強が苦手だ。まさに角ある者には上歯なしというやつだな。
- あれもこれも長所を兼ね備えた人なんてほとんどいない。角ある者には上歯なしというから、一人でやろうとせず、それぞれの得意分野で協力し合って物事を成し遂げればいい。
つまり、一部の特徴が優れていても、他の部分で欠点があることが多い、という現実を示しているんだ。