【ことわざ】
提灯持ち
【読み方】
ちょうちんもち
【意味】
人の手先となる人。人にへつらってその人をほめてまわることや、そうする人のこと。
【語源・由来】
夜道などでみんなの先頭に立って提灯を持ち、あとから来る人の足元を照らす役のことから。
【類義語】
太鼓持
遊客(ゆうきゃく)のご機嫌(きげん)をとり、酒興(しゅきょう)を盛り上げる仕事をする男性で、幇間(ほうかん)ともいいます。
【対義語】
-
【英語訳】
「蝋燭(ろうそく)を持つ」というところから、意味合いが違いますが I can’t hold a candle to him. (彼の足元にもおよばない。)という英語訳があります。
「提灯持ち」の使い方

どうしたの。つまらなそうな顔して。

太郎君から上級生の次郎君のことばかり聞かされるから、ちょっとうんざりかな。

本人はそんなつもりはないかもしれないけど、提灯持ちにはなりたくないわね。

太郎君は憧(あこがれ)れてるのかもね。
「提灯持ち」の例文
- 昔は権力者への提灯持ちの記事が問題になっていたけど、最近は弱者という権力者への提灯記事が散見されます。
- 会社の現状はそんな甘いものではありません。提灯持ちと馬鹿にされても契約を取ってくることが大事です。
- 一見提灯持ちのように見える人こそ注意する必要があります。心の中は分かりませんから、本当に信用できるまで、大事なことは話さない方が良いでしょう。
- いくつになっても自分の立場を理解して、例え上司が若い人でもしっかりと仕えることが大切です。提灯持ちになれといっているのではありません。
まとめ
相手の足元にも及ばないことから、素直に提灯持ちとなれる人がいます。嫉妬心からあえて提灯持ちとなって、その人が失敗することを待ち望んでいる人がいます。同じ立場でも、尊敬する心と媚(こ)びへつらう心では、得るものが違ってくるでしょう。