「蝶よ花よ」の意味(語源由来)
【ことわざ】
蝶よ花よ
【読み方】
ちょうよはなよ
【意味】
子をいつくしみ愛するさまをいう。
そんな大事な宝物みたいな子供を、大切に大切に育てていくっていうのが、この言葉には込められてるんやな。子供にたくさんの愛情を注いで、元気で明るい未来を育てていかなアカンね。
【語源・由来】
蝶も花も可憐で美しいものとして慈しむ対象であることからいう。
「蝶よ花よ」の解説
「蝶よ花よ」という表現は、子ども、特に女児を非常にかわいがって、非常に大切にする様子を表すたとえ言葉だね。この言葉は、子どもを美しい蝶や花のように扱い、極度に愛情を注ぐことを意味しているんだ。
この表現で「蝶」と「花」は、どちらも美しさや優雅さの象徴とされており、それらを子どもにたとえることで、その子の価値や愛らしさを強調している。子どもをかわいがるときに、まるで花のように優しく、蝶のように美しく扱うことから、このような表現が生まれたんだ。
「蝶よ花よ」という言葉は、親や親族がその子どもに対して抱く深い愛情や、子どもへの大きな期待を表すときに使われることが多い。特に過保護であったり、子どもを甘やかすような態度を指して使われることもあるんだ。しかし、基本的には子どもへの深い愛情と大切にする気持ちを表すための言葉として用いられているよ。
「蝶よ花よ」の使い方
「蝶よ花よ」の例文
- 蝶よ花よと育てられて今では元気に一人前に就職して、まずは一安心です。
- 戦国時代ならまだしも、蝶よ花よと社会から離隔してまで過保護に育てるのはいかがなものかと思います。
- 一生懸命子供のために働いて、蝶よ花よと育ててきましたが、当の本人達はどう思っているのでしょうか。
- ともこちゃんは、蝶よ花よと育てられたせいか、ちょっとわがままなところがある。
- 小さい頃は、蝶よ花よと可愛がられました。今では良い思い出です。
まとめ
「蝶よ花よと 育てた娘 今日は他人の 手に渡す」、岩手県雫石町などに残る南部長持唄の一節です。蝶も花も弱々しくて可憐なことを表しているのでしょうか、秋田県にも同じような長持唄があり、そこでも「蝶よ花よ」という歌詞が入ります。歌詞の後半には次来るときは孫連れてこいとか、故郷は仮の宿だから先方でしっかりやれよと続きます。いずれにしてもいつの世もお婿さんよりも、花嫁さんが主人公のようです。