【ことわざ】
上を下へ返す
略して「上を下へ」ともいう。
【読み方】うえをしたへかえす
【意味】
ごった返し混乱するさまをいう。
【語源・由来】
上のものを下に、下のものを上にするような騒ぎの意から。
【スポンサーリンク】
「上を下へ返す」の使い方
これはどういうこと?上を下へ返すようね。
学校に爆弾を仕掛けたというFAXがきて上を下へ返す大騒ぎだよ。
爆弾の捜索は警察に任せるとして、爆弾が嘘だとしたら、上を下へ返すのを犯人はどこかで笑ってみているわよ。
落ち着いて犯人を悔しがらせないとだめだね。
「上を下へ返す」の例文
- 受験当日に信号トラブルで電車がとまり、その路線の各駅は上を下へ返すようだった。
- 日頃の避難訓練が功を奏し、上を下へ返す事態にはならなかった。
- DJポリスの出動がなかったからか、上を下へ返すことになった。
- 暴走車両がスクランブル交差点に突っ込み、上を下へ返す大騒ぎだった。
- デマがデマを呼び、その会場は上を下へ返す状態になり収拾がつかなくなった。
「上を下へ返す」の文学作品などの用例
特命検閲というものがある。大将級の検閲使が中央部から幕僚を大勢引連れて各師団の成績を検べに来るのである。その時、検閲使は××宮殿下、首席幕僚が××少将(今の大将)その次が××大佐(今の中将)という一行で、聯隊は上を下への騒ぎ、隊長の運命は此の検閲の成績で決まるというのだから仕方がない。(岸田国士の兵営と文学より)