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「馬逸足有りと雖も輿に閑わざれば則ち良駿と為さず」の意味(出典)
【ことわざ】
馬逸足有りと雖も輿に閑わざれば則ち良駿と為さず
【読み方】
うまいっそくありといえどもよにならわざればすなわちりょうしゅんとなさず
素晴らしい素質があっても、道義がないと君子とは言えない。
足の速い馬でも、それをちゃんと使うための訓練がなければ、良い馬とは言えへんのと一緒やな。能力だけじゃなくて、どう使うか、どう振る舞うかが大事なんやな、これは。
「中論」から。足の速い馬でも、車を引く訓練をしていなければ良い馬と言えない。
「馬逸足有りと雖も輿に閑わざれば則ち良駿と為さず」の解説
「馬逸足有りと雖も輿に閑わざれば則ち良駿と為さず」っていうことわざは、人がどんなにすごい才能を持っていても、それをうまく活用したり、良い行いにつなげたりしなければ、本当に立派な人とは言えない、っていう意味なんだよ。
例えばね、サッカーがとても上手な子がいたとしよう。でもその子が、自分の技術を見せびらかすだけで、チームのためにプレーしなかったら、それは立派なサッカー選手とは言えないよね。チームのためにプレーし、仲間を大切にすることも、立派なサッカー選手であるために必要なんだ。
このことわざは元々、足の速い馬でも、車を引く訓練を積んでいなければ、よい馬とはいえない、という意味からきているんだよ。だから、自分の才能やスキルだけではなく、それをどう活用するか、どういう行動をするかが大切ってことを教えてくれているんだね。
「馬逸足有りと雖も輿に閑わざれば則ち良駿と為さず」の使い方
「馬逸足有りと雖も輿に閑わざれば則ち良駿と為さず」の例文
- 女性蔑視発言をして悪いと思っていない政治家は、馬逸足有りと雖も輿に閑わざれば則ち良駿と為さずだ。
- 秘書である息子を思う親心は分かるが、政治家や上司としてふみ行うべき正しい道ではなく、馬逸足有りと雖も輿に閑わざれば則ち良駿と為さず。
- 首相は高級ホテルのモーニングでパンケーキを食べているのに、国民には痛みを伴うことはやむを得ないと増税を強いるとは、馬逸足有りと雖も輿に閑わざれば則ち良駿と為さずで首相失格だ。
- 馬逸足有りと雖も輿に閑わざれば則ち良駿と為さずというしかない首相が何代も続いている。
- 頭は良いのにおぼっちゃま育ちで道義にもとる首相は、馬逸足有りと雖も輿に閑わざれば則ち良駿と為さず。
足が速い馬でも、馬車を引く訓練を積んでいなければ、良い馬とは言えないという比喩が使われているんだ。