【ことわざ】
柳は緑花は紅
【読み方】
やなぎはみどりはなはくれない
【意味】
美しい春景色の形容だが、それ以外に緑の柳や紅い花は当然のことであり、そこに人工ではない自然の真の姿があるといった意味を込めて使う。また、物事はさまざまに異なっているということのたとえ。
【語源・由来】
「柳は緑、花は紅、真面目(しんめんもく)」中国の宋代の詩人「蘇東坡居士」が残したとされている。禅宗では、悟りの心境を表す言葉。
【類義語】
・雨の降る日は天気が悪い
・犬が西向きゃ尾は東
・鳥語花香
・桃紅柳緑
・松は緑に藤は紫
・柳は暗く花は明らか
・柳暗花明
・柳緑花紅
・花紅柳緑
【対義語】
ー
【英語訳】
a beautiful landscape in spring
red blossoms and green willows
beauty of nature
「柳は緑花は紅」の使い方
健太くん。春が来たわねえ。なんだか空気がおいしいわ。
そうかな。春眠暁を覚えずのように、眠いから春だなと思うけど・・・。
柳は緑花は紅というように、当たり前の風景を見逃さず、きれいだねって思える心が大切なのよ。健太くん、その寝ぼけ眼をぱっちり見開いて春を探し、感じてごらんなさいよ。
ええっ。今の言葉で目が覚めたよ。あっ、とりあえずつくしを見つけたよ・・・。
「柳は緑花は紅」の例文
- 少しずつ温かくなってきたと思っていたが、冬の寒さで丸まっていた背中をまっすぐに伸ばし顔をあげると、柳は緑花は紅という言葉のように鮮やかな春が訪れていた。
- 柳は緑花は紅という言葉にあるように、自然の世界も、春が来たことを喜んでいるかのようにきらきら輝いている。
- 柳は緑花は紅というように、護岸工事されていない川に、柳が揺れ、思いっきり深呼吸したくなるようなうららかな春の景色だ。
- 柳は緑花は紅という言葉のように、様々な文学があってよいと思うし、あることで、文学の世界が盛り上がると思う。
- 柳は緑花は紅という言葉にあるように、白と灰色の静寂の冬の世界から、華やかな春の世界に変わり、蝶は喜びを隠しきれないように舞う。