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弱い犬ほどよく吠えるの意味を知れば職場の上司やいじめも怖くない

「弱い犬ほどよく吠える」ということわざを耳にしたことがあるでしょうか?
「弱い犬ほどよく吠える」のただしい意味をご存じでしょうか?

弱い犬ほどよく吠える」の意味を知り、弱い犬の立場から物事を考えると、生きることや働くことが少し楽になるかもしれません。

ここからは「弱い犬ほどよく吠える」の意味を紹介していきます。

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弱い犬ほどよく吠えるの意味

「弱い犬ほどよく吠える」の意味は、心が弱い人間ほど、強がった態度をとり、むやみに怒ったり威張ったりすることです。

散歩中の小さな犬が、無謀にも自分よりはるかに大きな犬に対してキャンキャン吠えている姿を見かけたことはありませんか?

その小さな犬のように、心が弱かったり器の小さな人間が、自分より能力が高い人間に対して威張ったり強がったりすることを表現した言葉です。

文句を言った相手に、「弱い犬ほどよく吠える」なんてボソッと呟かれたら、意味が分からなくても、なんだか馬鹿にされているような気がしますよね。

そうなんです。「弱い犬ほどよく吠える」は、誰かに面と向かって言われると侮辱的な言葉なんです。

弱い犬ほどよく吠えるの例文

クラスメイトと喧嘩をしていてあなたが勝ちました。
すると、負けたクラスメイトが

健太
覚えていやがれ。次に喧嘩する時はただじゃおかないぞ!
と叫んでいきました。

それで、あきれながらあなたが、

ともこ
やれやれ。弱い犬ほどよく吠えるって本当だね。

と夕陽を見ながらつぶやく。

こういう風に、自分を常に優位に保ちたい、負けを認めたくない人に対して使われます。
それから、

成績が下の下で、容姿も中の下でモテない健太くんが、ある日、髪を金髪に染め、眉毛をそって登校してきました。
常に先生に噛みつき、反抗的な態度をとります。
そんな健太くんに、クラスメイトが・・・。

ともこ
弱い犬ほどよく吠えるっていうけれども、目立ちたいなら、健太くんはもっと努力をして、実力で目立てばいいのにね。

と囁く。
というように、何も特技や優れたところがないため、自分に自信がなく、悪目立ちするしか自己表現することができないヤンキーにも使われます。

弱い犬扱いされるとみっともないですよね。

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弱い犬ほどよく吠える理由

能ある鷹は爪を隠すというように、本当に能力や実力がある人は、自己主張をしないものです。
優秀な人は、あえて目立たないようにしている節すらあります。

それでも、実力は隠せるものではなく、いつか人の知るところとなります。
なので、能力や実力がある人は、吠える必要がありません。

優秀な研究者の方に、いずれノーベル賞を受賞したいと思っていますか?と聞くと、認められるため、賞をとるために研究をしているわけではなく、世の中を良くするため、真実を自分の手でつかむために努力をすると言います。その結果として、ノーベル賞受賞というおまけがついてくるというのです。

この研究者のように、本当に優秀な人は認められようとしなくても、自然と認められるものなので、いわゆる承認欲求というものがありません。なので、無駄に威張り散らす必要がないのです。

自己顕示欲が強い人、劣等感が強い人、承認欲求が強い人、そういう人たちは、優秀な人たちに逆立ちしたってかなわないと思うからこそ吠えるのです。吠えないと自分を保っていられないのです。

無能な人=よく吠える弱い犬

ということになります。

職場の上司やクラスメイトが「弱い犬」だった場合

職場の上司やクラスメイトが、弱い犬タイプだと困りますよね。
こちらは何か気に障ることをしたつもりがないのに、よく噛みつかれるという経験をしたことがある方がいるのではないでしょうか。

自分に非はないし無視しようと思うことができる強い方ならいいのですが、自分を責めてしまって、ストレスを溜め込み、職場や学校に行きたく無くなる方もいるかもしれません。

他の人がミスをしても怒られないのに、自分ばかりが上司の怒りの標的になっている気がする。
クラスメイトが、屁理屈をこねてなんだかんだと文句をつけに来る。

もうストレスで頭がはげそうだー。
そんな時、「弱い犬ほどよく吠える」という言葉を思い出してください。

相手は、自分が無能で無力なちっぽけな存在だと自覚しているのです。だからこそ優秀なあなたが心底うらやましい。
でもあなたのようになることはできないとあきらめてしまっている。
そういう心が小さい人間です。

なので「弱い犬」である彼らの言葉を真に受けては、時間の無駄です。

人生は一度っきりでやり直しがききません。

なんだかうるさい蚊がいるなー、というような気持で、右から左に聞き流すといいと思います。

いちいちうるさい上司は、怒ることで自分の優位性を保ち、自分はこんなに偉いんだと周囲に誇示したいんだと思います。
重箱の隅をつつくように粗を探して文句を言いに来るクラスメイトは、家庭や自分を取り巻く環境に不満を感じ心が満たされていないのかもしれません。
自分が嫉妬している相手に嫉妬していると悟られたくない、嫉妬していると自覚したくない、舐められたくない、いろいろな気持ちが入り混じっているのかもしれません。

そんな人たちに言い返しても、反論が百倍になって帰ってくるだけです。
できるだけ距離を置くようにしましょう。

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まとめ

弱い犬がよく吠えるのは、自分を守りたいからです。強いものに立ち向かっていく姿は勇ましくもありますが、客観的にかつ冷静に見てみっともないものです。

もし、自分の周りに思い当たるような人がいたら、真正面から向き合うことはせず、「自意識過剰の小さいやつなんだな。」と思って関わらないようにしたほうが良いと思います。





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