【ことわざ】
寄らば大樹の陰
【読み方】
よらばたいじゅのかげ
【意味】
頼るならば、権力のあるものに頼ったほうがよいというたとえ。
大きくて力のあるものに頼るほうが、安心できて得もするというたとえ。
【語源・由来】
雨宿りをするなら、大きな木の下のほうが濡れずにすむことが由来。
暑い日差しから身を守るためにも、大木のほうがなにかと都合がいいということ。
【類義語】
・鶏口となるも牛後となるなかれ(けいこうとなるもぎゅうごとなるなかれ)
・大所の犬になるとも小所の犬になるな(おおどころのいぬになるともこどころのいぬになるな)
・立ち寄らば大木の陰(たちよらばおおきのかげ)
・犬になるなら大家の犬になれ(いぬになるならたいけのいぬになれ)
【英語訳】
A good tree is a good shelter.
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「寄らば大樹の陰」の使い方
僕は将来、できるだけ大きな企業に就職したいと考えているんだ。
もう将来のことを考えているなんて、すごいわね。
大企業に就職したほうが、寄らば大樹の陰といって、なにかと得をするだろう。
そうね。無事に就職できることを願っているわ。
「寄らば大樹の陰」の例文
- お小遣いをもらうなら、お母さんよりおばあちゃんのところへ行こう。寄らば大樹の陰だからな。
- 寄らば大樹の陰と考える若者が多くて、大企業にばかり人気が集中している。
- 就職の内定をいくつかもらったけれど、寄らば大樹の陰と考えると、希望はひとつしかない。
- どうしても欲しいものがあるけれど、相談をするなら寄らば大樹の陰でお父さんよりお母さんに話してみよう。
- 寄らば大樹の陰というように、仲良くする友達を変えるなんて薄情な奴だ。
大企業のような大きな組織の中にいるほうが安全という意味でも使われる。
まとめ
困ったときや助けて欲しいと思っている時には、より力を持っていると思う人のところへ助けを求めにいくことがあるのではないでしょうか。
寄らば大樹の陰というように、力のあるものに守られることもよいですが、自分自身に実力をつけるための努力もしたいものですね。