「地獄の一丁目」の意味(類義語・対義語)
【ことわざ】
地獄の一丁目
【読み方】
じごくのいっちょうめ
【意味】
破滅や困難に向かう第一歩。
地獄の一丁目って言われたら、それはもうアウトやな。早う逃げ足を速めんといかんわけや。危険信号やな、これは。
【語源・由来】
「丁目」は江戸時代、徳川家康の慶長の町割りによって一庁(約109メートル)四方ごとに町名がつけられたことが始まりで、今の静岡市の中心部(駿府)で使われた。
「地獄の一丁目」の解説
「地獄の一丁目」って言葉はね、本当に怖い場所やすごく悪い状況の例えなんだよ。地獄は苦しいところを表しているから、その一丁目って言うのは、地獄の入り口みたいなところを指しているんだ。
それからね、「地獄の一丁目」は、物事が悪い方向に向かい始める最初の段階って意味もあるよ。例えば、勉強をサボり始めたり、悪い友達とつるむようになったりした時、それがこれからもっと大変なことや困難な状況になるかもしれないっていうサインなんだ。
だからこの言葉は、危ない状況や悪いことの始まりを表していて、そこから早く抜け出さないと、もっと大変なことになるよって警告してくれているんだよ。
例えばね、友達と遊びすぎて、宿題が全然終わっていない時、「これは地獄の一丁目だな」と思って、早く宿題を始めるといいんだよ。そうすれば、もっと悪い状況になるのを防ぐことができるからね。
要するに、「地獄の一丁目」は、物事が悪くなり始めているサインで、早く行動を変えないといけないって教えてくれる言葉なんだ。
「地獄の一丁目」の使い方
「地獄の一丁目」の例文
- この景色、まさに地獄の一丁目という感じがします。
- 会社更生法が適用されこれからは夢も希望もない。考えてみれば外国の会社を買収したことが地獄の一丁目だったのです。
- ここが地獄の一丁目になるかもしれない、どうする、進むか退くか。
- これが本物のカジノです。きらびやかなロビーとゴージャスな飾り、最高級のエンターテインメント、ワクワクしますが、別な見方をすれば地獄の一丁目だね。
まとめ
地獄のイメージは日本と西洋では違います。西洋のイメージを代表するのが、オーギュスト・ロダンの未完の作品「地獄の門」です。有名な「考える人」はこの門を構成する群像の一つとして造られたものですね。ロダン作「地獄の門」は、上野の国立西洋美術館、静岡県立美術館をはじめ、世界に7つ展示されています。銘文(めいぶん)の最終行に「汝等(なんじら)ここに入るもの一切の望みを棄てよ。」とあります。日本では閻魔(えんま)様がいて、嘘をいうと舌を切られるとか、苦痛が永遠につづく恐ろしい場所というイメージですが、西洋では「望みがない世界」絶望しかない世界を地獄のイメージとしています。これはこれで確かに地獄の世界ですね。
また、これから大変な困難や破滅が始まるという意味も含まれているんだよ。