【ことわざ】
朱に交われば赤くなる
【読み方】
しゅにまじわればあかくなる
【意味】
人は環境に支配されやすいので、付き合う友達によって良くも悪くもなるということのたとえ。
友達を選ぶことの大切さのたとえ。
【語源・由来】
中国晋代の「太子少傅箴(たいししょうふしん)」に、「朱に近づけば必ず赤く、墨に近づけば必ず緇(くろ)し」とあり、これが由来とされている。
【類義語】
・麻に連るる蓬(あさにつるるよもぎ)
・善悪は友による(ぜんあくはともによる)
・藪の中の荊(やぶのなかのうばら)
・水は方円の器に随う(みずはほうえんのうつわにしたがう)
【英語訳】
The person who touches pitch shall be defiled.
「朱」は、赤い顔料のこと。
「朱色」は、はんこの印肉の色。
ほんの少し触るだけでも赤く染まることから、影響力の強さにたとえられる。
「朱色」は、はんこの印肉の色。
ほんの少し触るだけでも赤く染まることから、影響力の強さにたとえられる。
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「朱に交われば赤くなる」の使い方
ともこちゃん、今日の夜中に公園に遊びに行かない?
健太くん、夜中の公園なんて危ないわ。
最近仲良くなった友達が集まるから、大丈夫だよ!
朱に交われば赤くなるとは、こういうことを言うのね。
「朱に交われば赤くなる」の例文
- 最近成績が急に落ちてきたのは、友達のせいだろう。朱に交われば赤くなるだ。
- 兄が遊び歩いてなかなか家に帰らなくなったと、母が泣いていた。朱に交われば赤くなるですっかり別人のようになってしまった。
- 昔から言われているように、朱に交われば赤くなる。だから悪い仲間とは早く縁を切るべきだよ。
- 姉はとても大人しい人だったのに、乱暴な友達とつきあうようになって言葉遣いが荒くなってしまった。まさに朱に交われば赤くなるだ。
ふつう、悪い意味の時に使う。
「うちの子は進学塾に通うようになったら、朱に交われば赤くなるで、熱心に勉強して成績が上がるようになったの。」
と使うのは誤り。
「うちの子は進学塾に通うようになったら、朱に交われば赤くなるで、熱心に勉強して成績が上がるようになったの。」
と使うのは誤り。
まとめ
友達は大切な存在ですが、朱に交われば赤くなると言われるような付き合いはしたくないですね。
どんな相手に対しても自分をしっかりと持ち、悪いことはしないと意思を貫くことで、良い関係を続けられるようにしたいものですね。