「人後に落ちない」の意味(語源由来・英語訳)
【ことわざ】
人後に落ちない
【読み方】
じんごにおちない
【意味】
他人に先を越されない。ひけをとらない。
競争が激しい世の中やから、常に自分を磨いて、努力し続けることの大切さを教えてくれる言葉やな。
【語源・由来】
「人後」とは他人の後ろ、他人より下であること。「李白」の詩「夜郎に流され辛判官に贈る」から。「気岸遥かに凌ぐ豪士の前、風流あえて落ちんや他人の後に」に基づく。
【英語訳】
to be behind no one
second to none
「人後に落ちない」の解説
「人後に落ちない」という表現は、他人に遅れを取らない、または他人より劣らないという意味を持っています。この言葉は、競争や比較の状況で使われることが多く、自分が他人よりも劣っていない、または他人に先を越されていない状態を指すんだよ。
たとえば、学業や仕事、スポーツなどで、他の人々と同じレベルを維持しているか、あるいはそれ以上の成果を上げている状況を表すのに使われることがあります。この表現は、単に遅れを取っていないだけでなく、他人と同等かそれ以上の努力や成果を示していることを強調するんだ。
例えば、「彼女は常に勉強を頑張って、クラスで人後に落ちない成績を保っている」というような使い方ができるね。これは、彼女がクラスの他の生徒たちに遅れを取っていない、またはそれ以上の努力や成果を示していることを表しているわけだよ。
「人後に落ちない」の使い方
「人後に落ちない」の例文
- 兄が弟思いであるように、弟も兄をとても信頼していて、兄思いでは人後に落ちないところがある。
- 私も会社の行く末を心配することにおいては人後に落ちないつもりですが、トップの判断を信じます。
- 彼は、山登りに関しては、人後に落ちない無数の体験をしている。
- 健太くんは酒好きな点では人後に落ちないが、今は酔うわけにはいかないからと飲むのを我慢している。
- 彼の蕎麦の食べっぷりの鮮やかさといったらなくて、 私も人後に落ちない蕎麦好きのほうだが、とても真似ができない。
まとめ
「人後に落ちない」は人の後ろに落ちないということで、他人にひけをとらないという意味だが、人と比べてばかりだと人生疲れるものである。魚が大好きな「さかなくん」さんは魚の知識に関しては人後に落ちない。けれども、彼は、きっとただひたすらに好きだから知識を求め続けているのであって、人後に落ちるか人後に落ちないかは気にしていないと思う。それほどまでに好きなことを見つけ、それと関わり生きていくことができている彼は、とても幸せな人だとうらやましく思う。
この言葉は、常に前を向いて努力し、他人に負けないようにという気持ちを表しているんだね。