「沈香も焚かず屁もひらず」の意味(語源由来・類義語・対義語・英語訳)
【ことわざ】
沈香も焚かず屁もひらず
【読み方】
じんこうもたかずへもひらず
【意味】
可もなく不可もない平凡な人物や生き方のたとえ。
特別なことは何もせんけど、問題も起こさへん、そんな普通の状態を言うんやね。なんか、そういうのも大事やなって思うわ。
【語源・由来】
「沈香」は熱帯地方に産する良い匂いのする香木のこと。天然香料。沈香のような良い香りもないが、屁(おなら)のような悪臭を放つこともないことから。
【類義語】
・伽羅も焚かず屁もこかず
・線香も焚かず屁もひらず
・毒にも薬にもならない
【対義語】
悪に強ければ善にも強し
【英語訳】
One who never made a mistake, never made anything.
He who makes no mistakes makes nothing.
「沈香も焚かず屁もひらず」の解説
「沈香も焚かず屁もひらず」ということわざは、特に際立って良い点もないが、悪い点もなく、全体的に平均的で平凡な状態を表すたとえ話だよ。
このことわざで、「沈香も焚かず」という部分は、沈香という高価で香りの良い香木を焚(た)かない、つまり特別な良いことや豪華なことをしていない状態を表しているんだ。一方で、「屁もひらず」というのは、屁(おなら)をするような悪いことや目立つこともしていない、という意味だよ。
つまり、このことわざは、特に良いことも悪いこともしていなくて、全体的に普通で何の変哲もない状態を言い表しているんだ。たとえば、普通の日常生活や平均的な性格、目立たないが悪いこともない何かについて話すときに使うことができるよ。この表現は、特に目立たないけど問題もない、そんな普通の状態を指す言葉なんだね。
「沈香も焚かず屁もひらず」の使い方
「沈香も焚かず屁もひらず」の例文
- アイドルグループの一人である彼は、沈香も焚かず屁もひらずな性格で、あまり存在感がない。
- 沈香も焚かず屁もひらずのような存在だと思われていたクラスメイトが、学級会で、みんなが納得するアイディアを出し驚かせた。
- 今年の担任の先生は、沈香も焚かず屁もひらずという言葉を体現化したような人なので、一年間つまらなそうである。
- 沈香も焚かず屁もひらずのような性格だった彼が、毒舌が売りのお笑い芸人になったので、しばらく会わない間に彼に一体何があったのか心配になった。
- 沈香も焚かず屁もひらずのように、平凡で人の陰に隠れているような子だったが、化粧を覚えるとがらりと変わった。