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【常山の蛇勢】の意味と使い方や例文(類義語・対義語・英語訳)

【ことわざ】
常山の蛇勢

【読み方】
じょうざんのだせい

【意味】
前後左右どこにも隙や欠点のないこと。

【語源・由来】
「孫子」から。軍隊の配置や文章の構成などについていう。会稽の常山に、「率然」という両端に頭のある蛇がいた。その首をうつと尾が応じ、尾をうつと首が応じ、中をうてば首尾が応じて、どこにも隙がなかったという故事から出た。

【類義語】
・常山蛇陣

【対義語】

【英語訳】

「常山の蛇勢」の使い方

健太
ともこちゃんの文章は首尾一貫していて、常山の蛇勢だなあ。
ともこ
そうかな?作文コンクールにはいつも入賞しているけど。
健太
それはすごいね。じゃあ、夏休みの宿題の作文、ともこちゃんにやってもらおう。
ともこ
おだててもやりません。

「常山の蛇勢」の例文

  1. 今日のサッカーの対戦相手は常山の蛇勢のように隙が無かった。
  2. 彼らのダブルスは二人で一人の常山の蛇勢のようにどこに打ってもボールが戻ってくる。
  3. 社訓は、常山の蛇勢で現場が困れば総務が守り、総務が困れば経理が守り、隙のない会社にしたい。
  4. あの政党が倒れる危機の時、常山の蛇勢のように立ち向かえばよかったのに、個々が自分の立場を心配してバラバラに動いたので政権交代という結果になった。

まとめ

日本の企業組織は、タテ割のピラミッド型組織といわれている。このような組織で、上下間の情報がうまく疎通しないと、上層部になにか問題が起こっても、下部組織は、それに対して反応を示すことができない。下部組織が情報をつかんでいても、上層部まで伝わらない。つまり、身体でいうなれば指先の神経に感じた痛みを頭が感ずることができなくなっている状態である。なので、常山の蛇勢のように経済環境が激変するときや、他社の動きに全組織として迅速に対応できるようにしたい。これが常山の蛇勢に基づいた経営である。


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