「盗人猛猛しい」の意味(語源由来・英語訳)
【ことわざ】
盗人猛猛しい
【読み方】
ぬすびとたけだけしい
【意味】
盗みや悪事を働いておきながら、ずぶとく平然としているさま。また、盗みや悪事を見咎められて居直ったり、逆に食ってかかることをいう。
悪事を働いておきながら、それを指摘されたら居直るって、まったく反省の気持ちがないってことやね。これは、そういう人に対する批判や警告を表す言葉やな。
【語源・由来】
人のものを盗むような悪事を働いたにも関わらず、ずうずしく素知らぬふりをしていることから。また、それをとがめられたら居直ってみたり、食ってかかったりするような人に対して使う。
【英語訳】
He bites the ear yet seems to cry for fear.
the guilty are audacious
not showing remorse in spite of being in the wrong
「盗人猛猛しい」の解説
「盗人猛猛しい」という言葉は、悪事を働きながらも恥じることなく、または非難された際に逆に強気に出る人の態度を非難するために使われる表現だね。この言葉は、本来ならば反省や謝罪をすべき立場の人が、それどころか堂々としていたり、開き直ったりする様子を指しているんだ。
この表現は、盗みを働いた人がまるで被害者であるかのように振る舞ったり、悪事を働いているにも関わらず、むしろ攻撃的になることから来ているよ。つまり、犯罪や不正を行いながらも、その行為を正当化しようとする、あるいは自分の行動を恥じない人々の姿勢を批判しているんだ。
「盗人猛猛しい」という言葉は、社会的な倫理や道徳に反する行為を行った人々が、その責任を逃れようとする心理を皮肉ったり、批判したりする際に使われることがあるよ。このような態度は、社会の公正や信頼を損なうものであり、この表現はそうした不誠実な振る舞いに対する非難の声を表しているんだ。
「盗人猛猛しい」の使い方
「盗人猛猛しい」の例文
- わたしが、愛情の限りをつくしてあなたを大事にしたのに、でたらめを言い触らして私に迷惑をかけるなんて、盗人猛猛しいという言葉はあなたのためにあるんです。
- 猫が、うちの犬のエサを勝手に食べていたので追い払おうとしたら、私をひっかいたので、盗人猛猛しいネコめと憎悪をみなぎらせた。
- 同級生をいじめている子に反省を促したが、自分の髪をいじりながら「私が悪いんでしょ?」と開き直ったので、わが生徒ながら盗人猛猛しいと思った。
- 僕の彼女を僕から奪ったのに「据え膳食わぬは男の恥だろ」と笑って言うから「盗人猛猛しいやつめ」と言ってやった。
- ひき逃げの犯人を捕まえたら「元気そうだったから去っただけで、何が悪い」と言ったので盗人猛猛しいやつだと思い、説教をした。