「猫の首に鈴を付ける」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
猫の首に鈴を付ける
【読み方】
ねこのくびにすずをつける
【意味】
よいアイデアでも、実行する人がいないような難しいこと。
これは、理想と現実のギャップや、難しい課題に直面したときの人々の躊躇を表してる言葉やな。大事なのは、ただアイデアを出すだけじゃなく、それを現実のものにする勇気や行動も必要やってことやね。
【語源・由来】
「イソップ物語」の寓話より。猫に仲間を捕られる鼠たちが集まって相談し、猫の首に鈴をつけることにしたが、実行できる鼠はいなかったという西洋の寓話から。
【類義語】
・言うは行うより易し
・言うは易く行うは難し
・机上の空論
【英語訳】
Who is to bell the cat?
「猫の首に鈴を付ける」の解説
「猫の首に鈴を付ける」という表現は、理論上は良い案でも、実際にそれを行うのが非常に困難である、あるいは危険を伴うような事柄を指すたとえだね。この言葉は、猫によって襲われることを恐れる鼠たちが、猫が近づくのを知らせるために首に鈴を付ける計画を立てるが、実際にその危険な任務を引き受ける者がいなかったという寓話から来ているんだ。
この寓話は、アイデアを出すことは比較的簡単だが、それを実現することにはリスクが伴うため、誰もが実行をためらうという人間の心理や社会的な状況を象徴しているよ。つまり、計画や提案は良いかもしれないが、それを実行に移すことの難しさや、そのために前に出る人が現れないという状況を表しているんだね。
「猫の首に鈴を付ける」という表現は、仕事やプロジェクト、社会的な変革など、様々な場面で使われることがあるよ。このたとえ話は、実行段階におけるリーダーシップの重要性や、理論と実践のギャップに対する洞察を提供してくれる言葉と言えるんだ。
「猫の首に鈴を付ける」の使い方
「猫の首に鈴を付ける」の例文
- 明日のマラソン大会が中止になるために、校庭に穴を掘ればいいんじゃないかという話になったが、猫の首に鈴を付けるように、だれがいつ穴を掘るのかという点で揉めた。
- 猫の首に鈴を付けるという言葉のように、明日のテストを無くすには、テスト用紙を焼却すればいいという話になったが、だれがテスト用紙を持ち出すのか決まらなかった。
- 猫の首に鈴を付けるというように、社長にかつら使用疑惑がでているのだが、だれが確認しに行くかで揉めて、じゃんけんで決めることになり、みんな必死で勝とうと頑張っている。
- わがままな健太くんを注意しようということになったけれど、誰も猫の首に鈴を付けようと手をあげない。
- 猫の首に鈴を付けるという言葉のように、だれが、彼のズボンのファスナーが開いていることを彼に教えに行くかで喧嘩になりそうになった。