【ことわざ】
猫に木天蓼
【読み方】
ねこにまたたび
【意味】
猫は木天蓼が最高の好物であることから、大好物、または効果があることのたとえ。「木天蓼」はマタタビ科のつる性植物。「猫に木天蓼お女郎に小判」「猫に木天蓼泣く子に乳房」とも続ける。
【語源・由来】
猫は木天蓼が大好物であることから。
【類義語】
・牛の子に味噌
・泣く子に乳
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「猫に木天蓼」の使い方
健太くん、元気がないわね。・・・おにぎりが余ったんだけど食べる?
食べる!ともこちゃんのおかあさんのおにぎりは、大好きなんだ。
もう元気になったわ。猫に木天蓼、健太くんに食べものね。
うん。おいしいよ。僕は、世界一幸せだよ。
「猫に木天蓼」の例文
- 猫に木天蓼というように、旅先にキャンディーを持っていけば、息子はおとなしくしてくれるだろう。
- 猫に木天蓼というように、彼が機嫌を損ねたら、ケーキを買っておいておけば、すぐに機嫌がよくなる。
- 猫に木天蓼というように、息子は、カブトムシの絵が書いてあるものならば何でも好きで、手に入ると上機嫌になる。
- 猫に木天蓼というように、先生に仕事を依頼するならば、あの店の羊羹を持っていくと必ず引き受けてくれるよ。
- 猫に木天蓼というように、彼女をデートに誘うならば、彼女が大好きなかき氷屋さんに一緒に行こうって誘えばいいんだよ。
まとめ
木天蓼(マタタビ)は猫科の動物にとって性的に興奮させる媚薬であり、「酔っ払う」と言った表現によく似ている状態になるので、人間にとってのアルコールと同列に考えてしまいがちだが、全く違うものなので注意が必要。マタタビは中枢神経を麻痺させ、性的興奮を促し、猫は喉を鳴らし、目を細め眠りはじめる。中枢神経には呼吸にかかわる延髄も含まれているので、麻痺が重度になると、呼吸が出来なくなってしまうことがあるので死んでしまうこともある。意外と怖い木天蓼の作用の話・・・。