「憎まれっ子世に憚る」の意味(類義語)
【ことわざ】
憎まれっ子世に憚る
【読み方】
にくまれっこよにはばかる
【意味】
人に憎まれるような人ほど、世渡り上手で、世間では出世したり成功したりする。厚かましい人は嫌われるけど長生きできるという意味です。人に憎まれるくらいの方が、世の中上手くいくという例えです。
それで、結果的に世間で幅を利かせるんやな。このことわざ、見かけと実際の活躍度のギャップを教えてくれるんやな。
【類義語】
・憎まれっ子頭堅し
・憎まれっ子神固し
・憎まれ者棚へ上がらず
・雑草は早く伸びる
・渋柿の長持ち
・呪うに死なず
「憎まれっ子世に憚る」の解説
「憎まれっ子世に憚る」っていうことわざはね、「いろはかるた」っていう昔からある日本の遊びの一つに出てくる言葉なんだ。「いろはかるた」は江戸時代に作られた遊びで、その中にはたくさんのことわざや教訓が含まれているんだよ。
「憎まれっ子世に憚る」の「憎まれっ子」というのは、みんなから嫌われてるような子供のことを言うんだ。「憚る」っていうのは、自由に振る舞う、自分の思うがままにやる、っていう意味なんだ。
たとえばね、学校でいつも先生に注意されて、友達からも避けられてるような子がいたとしよう。でもその子は自分のやりたいことをやって、誰からも止められない、そんな感じ。それが「憎まれっ子世に憚る」っていうことわざの意味なんだよ。
だから、「憎まれっ子世に憚る」っていうことわざの意味は、「人から嫌われている子どもほど、自分の思うがままに振る舞って、世間で成功することができる」ってことを教えているんだよ。
「憎まれっ子世に憚る」の使い方
「憎まれっ子世に憚る」の例文
- 汚い手を使ってライバルを蹴落としてきた課長だけど、憎まれっ子世に憚ると言うように、それぐらいやらないと出世は無理なのか。
- 憎まれっ子世に憚るのことわざ通り、腹黒い奴ほど長生きをする。
- あの子はいつもえらそうにしているので、クラスの中の評判はよくないけれど、野球が上手なので、いつもエースで四番を打っている。憎まれっ子世に憚るだ。
- 憎まれっ子世に憚ると言うくらいだから、ぜいぜい憎まれ口を叩いて生きていこうじゃないか。
- あの人は信じられないくらい性格が悪いのに、どうして人生順風満帆なのか、憎まれっ子世に憚ると言うけど不思議なものだよ。
- 憎まれっ子世に憚るというように、人から嫌われたり、憎まれたりする人が、かえって世の中ではうまくやっているものだ。
「憎まれっ子世に憚る」を英語で言うと?
「憎まれっ子世に憚る」の英語表現をご紹介します。
※英語の声:音読さん
Ill weeds grow apace.
- 直訳:悪い雑草は速く成長する。
- 意味:悪い奴こそ、どんどん成長し成功する。
Bad people have all the good luck in life.
- 直訳:悪い人たちは人生において幸運を持っている。
- 意味:悪い人ほど人生において幸運を持ち合わせている。
The devil’s children have the devil’s luck.
- 直訳:悪魔の子供たちは悪魔の運を持っている。
- 意味:悪い奴らこそ悪運を持っている。
The more knave, the better luck.
- 直訳:悪党であればあるほど、良い運。
- 意味:悪党ほど運がある。