「問屋の只今」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
問屋の只今
【読み方】
といやのただいま
【意味】
返事こそいいか、口先だけ調子がよくて、実行が伴わないことのたとえ。
言葉通りに物事が進まないときに使うんやね。約束は守られるべきやけど、実際にはそうじゃないことがよくあるから、そういう状況を表すのに使われるんやな。
【語源・由来】
問屋=「といや」は「とんや」の古い言い方です。問屋に注文した品物が届かないので催促(さいそく)したら「ただいまお届けします」と返事はするが、すぐには届かないことから。
【類義語】
・紺屋の明後日(こんやのあさって)
・医者の只今(いしゃのただいま)
【英語訳】
One of these days is none of these days.(そのうちという日はこない)
「問屋の只今」の解説
「問屋の只今」ということわざは、ちょっと面白い話があるんだよ。この言葉は、昔の問屋(もんや)が「今すぐに商品を送ります」と言っていても、実際にはなかなか商品を送らないことから来ているんだ。
このことわざの意味はね、「人が何かをすぐにやるって言っても、それが本当にすぐに実行されるとは限らない」ということを教えてくれるんだよ。
例えば、学校で友達が「放課後、一緒に遊ぼうね!」って言ったけど、本当に放課後になったら、その友達は他のことをしていて、結局一緒に遊ばなかったりすることがあるよね。それと同じで、「問屋の只今」は、人が言うことと実際にすることが違うかもしれないっていうことを表しているんだ。
つまり、誰かが「すぐにするよ」と言った時でも、それが本当にすぐに起こるとは限らないし、もしかしたら全然違うことになるかもしれないっていうことを覚えておくといいんだよ。
「問屋の只今」の使い方
「問屋の只今」の例文
- 遅くなってもいいので問屋の只今だけはやめて、いつ頃になるのか正確に教えてほしいと思います。
- 最近の宅配は親切で問屋の只今どころか、日にちや時間を指定すれば必ずその日時に再配達してくれます。
- あの取引先はいつも問屋の只今じゃないか、次回の契約は更新しないことにしょう。
- 問屋の只今かと言われたことが何度もありました。
まとめ
これまでの経験で正直に理由を説明して遅れますといって怒られたり、お叱りをいただいた経験はほとんどありません。逆にその場を繕(つくろ)っていいかげんな理由で出来もしない期限をいうと必ず納期が遅れて、厳しく叱責(しっせき)されます。お客様を失いたくないので努力しているのをご理解いただくために、問屋の只今を使うと逆効果で終わりです。お客を失ってもいいので勇気を持って正直に説明すればお客様は分かってくれます。誠意を示しても納得しないお客様がいる場合もあります。その時は対立することなく静かに縁を切ることが大切です。
これは、約束された期日や時間が信用できない、あるいは約束が守られないことのたとえとして使われるんだね。