「粋が身を食う」の意味(語源由来・類義語・対義語・英語訳)
【ことわざ】
粋が身を食う
【読み方】
すいがみをくう
【意味】
花柳界や芸人社会の事情に通じて粋がることは、遂にはその道に溺れて身を滅ぼすことになる。
この言葉は、特定の世界に深入りしすぎる危険を示していて、過度の没頭が自分に悪影響を及ぼすことを教えてくれてるんや。
【語源・由来】
江戸版「いろはかるた」の一つ。
【類義語】
・芸は身の仇(げいはみのあだ)
【対義語】
・芸は身を助ける
【英語訳】
A life devoted to pleasure is necessarily short.
「粋が身を食う」の解説
「粋が身を食う」という言葉は、遊里や芸人社会などの特定の文化や社会に深く関わり、その事情に精通している人が、その得意ぶりによって自分自身を害する状況を表しているんだよ。
この表現は、粋であること、つまり世渡りが上手で洗練された態度を取ることが、かえって自分自身に不利益をもたらすということを意味しているんだね。つまり、そのような環境に過度に没頭し、深入りしすぎることで、金銭的、精神的、あるいは社会的な損失を被ることを指しているんだ。
たとえば、遊里や芸人の世界に夢中になって、お金を使いすぎたり、社会的な立場を失ったりするような状況がこれに当たる。このことわざは、自分の行動や関わり方に気を付けることの重要性を教えてくれるんだ。
「粋が身を食う」という言葉は、ある文化や社会に深く関わることのリスクを示しており、適度な距離感を持つことの大切さを教えてくれる言葉なんだね。自己制御とバランスの取り方を示唆するために使われる言葉なんだ。
「粋が身を食う」の使い方
「粋が身を食う」の例文
- 同僚が最近金銭的に余裕がないと言っていたけれど、毎日遊び歩いていて粋が身を食ったのだろう。
- 人づてに聞いた話だけれど、昔のクラスメイトは粋が身を食ってどこかへ逃げたらしい。
- あの角の家は、亭主が粋が身を食って家屋を売り飛ばすことになったと、近所の人が話していた。
- 遊びはほどほどにしておかないと、粋が身を食ってしまってから気づいても遅い。
- 道楽の果てがあのていたらくとは、粋が身を食っただね。
「すい」を「酸い」と書くのは誤り。
粋を極めることがかえって自己破滅につながることを意味しているんだ。