【ことわざ】
脛に傷持つ
【読み方】
すねにきずもつ
【意味】
隠しておきたい、やましいことがある。
【語源・由来】
他人からは目の届かない向こう脛に傷があるの意味から。
【類義語】
・足に傷
・傷持つ足
【対義語】
ー
【英語訳】
guilty conscience
「脛に傷持つ」の使い方

健太くん、昨日のドラマを見た?

見たよ。あの若手俳優が主演のドラマでしょう?

脛に傷持つ主人公が、警察とすれ違う時にドキドキする心情が映像と演技に良く表現されていて、みているこちらがドキドキしたもの。

あの俳優さん、若いのにすごい演技力だったよね。監督の力もあるんだろうけど、良いドラマだったね。
「脛に傷持つ」の例文
- 僕は脛に傷持つ身なので、他人に偉そうなことは言えない。
- 彼は脛に傷持つ身なので、なるべく人前には出ないようにしている。
- この一帯にいる連中は皆、脛に傷持つ身である。
- すんなり白状してくれるなら問題はないが、あの様子からすると、どうやら皆さんは脛に傷持つ人ばかりらしい。
- 本人は目から鼻へ抜けるほど利口なつもりでいても、脛に傷持つ弱みには、まんまとわなにひっかかり、騒動が持ちあがったのである。
- 脛に傷持つ彼は、外出時はいつもマスクとサングラスをつけて歩いているが、逆に怪しくみえて注目を集めている。
まとめ
もともとは「脛に疵持てば笹原走らぬ」からきていることわざである。笹の葉が触れて痛いので、脛に傷のある者はゆっくり歩けずに走るだろうという意味から、後ろ暗い人間が落ち着いて堂々とした世渡りができないことのたとえ。また、後ろ暗い人間は笹の葉が風に動くようなちょっとしたことにもおびえて走るものだという意味もある。葉っぱが風にそよぐ音を心地よい思いではなく、びくびくしながら聞くようでは、生きた心地がしないだろうから脛に傷を持ちたくないものである。