「裸で物を落とす例なし」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
裸で物を落とす例なし
【読み方】
はだかでものをおとすためしなし
【意味】
なにも持っていなければ、損をする恐れがなく、気楽であるというたとえ。
持たざる者の強さっていうか、逆に自由や解放感を感じることもできるってことやな。
【語源・由来】
なにも持っていないと、落とすものもないということ。
物を持っているからこそ、無くしてしまう不安がつきまとうけれど、始めからなにも持っていなければ損をする恐れはないということが由来。
【類義語】
・裸で物を落とさず
【英語訳】
The person who carries nothing loses nothing.
「裸で物を落とす例なし」の解説
「裸で物を落とす例なし」という言葉は、本来何も持っていなければ、失うものもないという意味を持っているんだ。この表現は、もともと財産や地位などがない人は、それらを失うリスクについて心配する必要がないという考え方を示しているよ。裸でいる状態、つまり何も持たない状態からは、さらに何かを失うことはできないというわけだね。
この言葉は、人生の様々な状況に応じて使われることがあるよ。例えば、財産を一切持たない人は、経済的な損失の心配からは自由であるとか、地位や名声を求めない人は、それらを失うことによるストレスやプレッシャーを感じることがない、といった意味で使われることがあるんだ。
また、この表現は、物質的な所有物に執着しないことの重要性や、シンプルな生き方がもたらす精神的な自由についての洞察を提供することもあるね。何も持たないことによるリスクの不在を指摘することで、人生における異なる価値観や幸福の形を考えさせてくれる言葉なんだ。
「裸で物を落とす例なし」の使い方
もし盗まれてしまったらと思うと、こわくて仕方ないよ。
裸で物を落とす例なしなというから、その心配はないと思うわ。
「裸で物を落とす例なし」の例文
- これから新しく会社を作ろうと思って少し不安だったけど、実績も経験もないのだから、裸で物を落とす例なしと言われて気が楽になった。
- 裸で物を落とす例なしというように、僕には財産も守るものもないから、自分の思うように生きていこうと思っている。
- 仕事も家庭も全て失ってしまったけれど、裸で物を落とす例なしだからなんとかなるだろう。
- 裸で物を落とす例なしというように、気楽な毎日を続けている。
- あれほど必死になって働いたけれど、仕事を辞めてしまったらなにも残らなかった。しかし、裸で物を落とす例なしというように、これからは気楽にいられる。
まとめ
人は守るものがたくさんあるほど、失ってしまった時のことを考えて不安になってしまうのではないでしょうか。
裸で物を落とした例なしというように、始めからなにも持っていなければ、失うことに怯えずに済むのかもしれません。
損をする心配をせずに暮らすことも、安心した生活のひとつなのかもしれませんね。
これは、物質的なものに限らず、何かを失う恐れがあると心配する人に対して、もともと何もなければ損失について心配する必要もない、という考え方を示しているんだね。