「雨後の筍」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
雨後の筍
【読み方】
うごのたけのこ
【意味】
何かをきっかけにして、同じような物事が次々と発生(出現)する事を意味しています。
雨が降った後に、筍がバンバン出てくるように、同じような出来事がどんどん続く状況のことを言うんやな。例えば、似たようなニュースが立て続けに出たり、同じような出来事が連続して起こったりする時に使うんやな。
【語源・由来】
雨が降ったあと、筍が続々と出てくることから。
【類義語】
・雨後の竹の子
【英語訳】
・They are springing up like mushrooms after the rain.
・So many mushrooms after a rain.
・Bamboo shoot after a rain.
「雨後の筍」の解説
「雨後の筍」っていう表現はね、雨が降った後に、筍(たけのこ)がどんどんと土から出てくる様子から来ているんだ。筍は雨が降ると急にたくさんの場所から出てくることがあるんだよ。
この表現は、似ているような出来事やものが、続々と次から次へと出てきて、とまらない様子を指して使うんだ。例えば、新しい流行りが出てくると、それに似た商品やサービスが次々と登場する時なんかに、「まるで雨後の筍のよう」と言うことができるよ。
だから、この言葉で「たくさんのものや事が急に現れる」っていうことを伝えたいんだね。
「雨後の筍」の使い方
「雨後の筍」の例文
- 今年に入って多くの仮想通貨がいっせいに値上がりをしているため、自称投資家の数が一気に増えた。まるで雨後の筍のように利益を求めて出現しているのだ。
- アイドルが好きな僕は自分のカメラでアイドルたちを撮りたいと思っているのだけど、人気のアイドルは全然撮影できなくて、雨後の筍みたく次々湧いてくる無名のアイドルばかり撮っている。
- 一時期ネイルが流行ると、雨後の筍のように同じようなネイルサロンが街のあちらこちらで開店した。
- 新しい機能が付いた革新的な炊飯器がTVで紹介され、爆発的なヒット商品となった。するとその直後、似たような機能が付いた炊飯器が雨後の筍のごとく各メーカーから発売された。ヒット商品に乏しかった各メーカーにとってはまたとない好機だったようだ。
- 小型犬がブームになると、小型犬用の可愛らしい犬用の服がネット通販で簡単に手に入るようになった。とはいえ、雨後の筍のように種類が多く、飼い主は迷ってしまうだろう。
「雨後の筍」の文学作品などの用例
段々帯岩一帯の奇岩が雨後の筍のように続々としてあらわれ出して来た。あるものはむらがる雲の中から、或るものは連なる峰の上から、時には松をあしらい、時には檜の木の林を靡かせつつーそして渓は幾曲折してその間を流れて行った。(田山花袋の耶馬渓の一夜より)