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【豺狼路に当たる、安んぞ狐狸を問わん】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・故事)

豺狼路に当たる、安んぞ狐狸を問わん

「豺狼路に当たる、安んぞ狐狸を問わん」の意味(語源由来・出典・故事)

意味
【ことわざ】
豺狼路に当たる、安んぞ狐狸を問わん

【読み方】
さいろうみちにあたる、いずくんぞこりをとわん

【意味】
大悪人が重要なポストで権力をふるう時は、小悪人より大悪人を排除するべきだということ。

「豺狼」は、山犬と狼。ここでは中央にいる大悪人。「狐狸」は、狐と狸。ここでは地方の小悪人。
ことわざ博士
「豺狼路に当たる、安んぞ狐狸を問わん」という言葉は、大きな問題や大きな敵が直接前にいるときに、小さな問題や小さな敵を気にする場合はない、ということを表しているんだ。

大きな悪を優先して対処しなければならない、という意味だよ。

助手ねこ
なるほどぉ!つまり、おっきなトラブルや大きな敵が目の前にいたら、ちっちゃな問題や小さい敵なんて気にせんわけやな。大きな問題を先に解決しなあかんのやね。

たとえば、家が火事やったら、部屋の片付けを気にする場合やないってことやな。大事なのは、大きな火を消すことやもんね!

【語源・由来】
山犬やオオカミが行く手にいる時は、キツネやタヌキのことなど問題にしていられない意から。

【出典】
後漢書ごかんじょ

【故事】
中国後漢の時代に、地方巡察を命じられた張綱が、地方よりもまず中央の大将軍梁冀りょうき兄弟の専横を除くことの方が先だという弾劾文を皇帝に奉ったときのことば。

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「豺狼路に当たる、安んぞ狐狸を問わん」の解説

カンタン!解説
解説

「豺狼路に当たる、安んぞ狐狸を問わん」という言葉は、昔の中国の本「後漢書」から来ているんだよ。このことわざの意味は、もし大きな危険な動物、たとえばやまいぬやおおかみが目の前にいたら、それより小さな動物、たとえば狐や狸を気にする場面じゃないよね、ってことなんだ。

考え方としては、もし大きな問題や大悪人が目の前にいる時、その大きな問題や大悪人を先に解決しないと、小さな問題や小悪人に目を向ける余裕はない、っていうことだよ。

例えば、大きな火事が起きた時に、小さな火の手を消すよりも、大きな火を先に消さなきゃいけないよね。このことわざは、そういう「大事なことを先に解決しなきゃ」という考え方を教えてくれているんだよ。大きな問題がある時は、それを最優先にして対処しないといけないんだね。

「豺狼路に当たる、安んぞ狐狸を問わん」の使い方

健太
この国がどんどん悪くなっていっている。
ともこ
豺狼路に当たる、安んぞ狐狸を問わんというから総理を変えないとね。
健太
総理をやめさせたら変わるかな。
ともこ
新しいろくでもない総理が誕生するかもね。
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「豺狼路に当たる、安んぞ狐狸を問わん」の例文

例文
  1. 社長の首をすげかえないと、豺狼路に当たる、安んぞ狐狸を問わんというように、この組織は良くならない。
  2. この選挙で政権を交代させる。豺狼路に当たる、安んぞ狐狸を問わんという。
  3. 課長が変わってもだめだ。豺狼路に当たる、安んぞ狐狸を問わんといわれるから、専務が変わらないと意味がない。
  4. 悪代官を倒さないと、越後屋を排除しても第二第三の越後屋が現れる。豺狼路に当たる、安んぞ狐狸を問わんだ。
  5. 悪のリーダー格を捕まえないと、豺狼路に当たる、安んぞ狐狸を問わんといい、末端の小悪党を捕まえても意味がないに等しい。




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